子どもの「SOS」どう気づく? 専門家は“いじめの避難訓練”を提案

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新潟2021.11.25 19:12

私たちは子どものSOSにどう気づけばいいのでしょうか?専門家に聞きました。

〈上越教育大学/高橋知己 教授〉
「(関係が)近い人にほど言えないつらさや悲しみってあるような気がします。自分の肉親だからこそ話せないことってすごくある」

いじめを受けている子どもは悩みを話しにくい――
そう指摘するのは、上越教育大学で児童の集団心理などを研究する高橋知己教授です。

〈上越教育大学/高橋知己 教授〉
「いじめの事案が発生したあとに、『なぜSOSを出してくれなかったのか』と家族や学校関係者が言うことがある。むしろ子どもたちはいろんな理由で自分からSOSを発することができない。周りの人に心配をかけたくない、いじめと認めたくない。いろんな要因が絡んでくる」

子どもの悩みを探る方法としていじめに関するアンケートの調査があります。

しかし、燕市の中学校でもアンケートを11月はじめに行っていましたが、女子生徒からいじめについての回答はなく、担任への相談もなかったといいます。

〈上越教育大学/高橋知己 教授〉
「アンケートの方法が時にはマンネリ化したり、子どもたちからすると、“またか”と受け取られかねないようなこともあるのかもしれません」

子どもの悩みをくみ取るためにアンケートは常に工夫が必要だといいます。

いじめの防止と早期発見のために、高橋教授が提案することの一つが…

〈上越教育大学/高橋知己 教授〉
「いじめの避難訓練をやりませんかという提案なんです」

災害訓練と同じように、「いじめられた」という想定で逃げ道や、命の守り方などの備えを学んでほしいといいます。

〈上越教育大学/高橋知己 教授〉
「養護教諭の先生を呼んで来たり、カウンセラーの先生を呼んできていただいて、カウンセリングをしてくださいというプロセスをどう取ったらいいのか訓練する、子どもたちは避難訓練というかたちで実施してみてはどうか」

また、新型コロナの影響で休校期間があったことなどで児童や生徒へ様々な影響が出ているといいます。

〈上越教育大学/高橋知己 教授〉
「昨年、ことしは、いわゆるコロナ禍の状況にあって親御さんが抱える不安やイライラが子どもたちの不安につながってきて、そのイライラからいじめに向かっていくという事案も報告されています。行政やNPO法人も含めて、ここなら大丈夫だよ、みんなつながっておいでという声を発しているんだけど、これがもっときちんと届くようにすべきです」

子どもたちが悩みを全て打ち明けてくれるとは限りません。学校関係者や家族からのアプローチの仕方も工夫が求められています。

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