最悪の場合は死者7920人 被害額22兆円 もし新潟で大地震が発生したら…県独自の被害想定を23年ぶりに見直し

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新潟2021.10.12 19:39

大地震が起きた時、どんな被害が想定されるのか。新潟県独自の想定が23年ぶりに見直されました。
最悪の場合、死者は7920人。新潟における地震のリスクを考えます。

10月7日。突如、襲った地震。震源は千葉県の北西部。
東京と埼玉で震度5強を観測しました。水道管の水漏れが各地で相次ぎ、列車は脱線。街は混乱しました。

地震列島・日本。こうした災害に見舞われる可能性は、私たちが住む新潟でもあります。

9月22日に開かれた県の検討委員会です。
地震が起きたら新潟でどのような被害があるのか。およそ3年をかけて調査を続けてきました。そして今回、23年ぶりに県独自の被害想定を見直しました。

【県地震被害想定調査委員会・大塚悟委員長】
「どこでどのような断層があるのか。それがどのように具体的にその断層でどのように地震波が発生するのか。そういったメカニズムを踏まえて震度予測をして、それに対して地震被害想定をすると。最先端のことをやっていると思います」

こちらは地震のメカニズムです。日本周辺は「プレート」と呼ばれる岩盤がぶつかり合っています。プレートがひずみ、元に戻ろうと跳ね上がると巨大地震を引き起こします。東日本大震災がこのタイプです。一方、プレートが押し合う圧力で断層が壊れ、ズレ動くことでも地震は起きます。中越地震や中越沖地震がこのタイプで、今後動く可能性のある断層を「活断層」と呼びます。

県の検討委員会は被害想定の見直しにあたり、陸と海、あわせて9つの断層を震源とする地震を想定。

最悪の場合、全壊する建物はおよそ17万1000棟、停電はおよそ64万棟、被害額は22兆円に達するとしています。
そして・・死者は7920人にも上る想定です。

死者7920人・・・そんな地震を引き起こす断層はどこにあるのか。向かったのは新潟市西区の赤塚地区です。被害想定の作成に関わった新潟大学の卜部厚志教授に案内してもらいました。

【新潟大学 卜部厚志教授】
「角田山があって、弥彦山があってそのすぐふもとというわけではなくて、少し丘陵部とか高い地形があって、この田んぼの方に入ってきたところが主要な断層があるところで、向こうのこの方向からこの辺を通って海の方向に地下に伸びているっていうことが明らかになっています」


「長岡平野西縁断層帯」。
小千谷市付近から新潟市の沖合にかけておよそ83キロにわたって断層が伸びています。もし、この活断層の海側が動いたら・・・

こちらは県が出している津波の被害想定をもとに作った映像。津波が押し寄せ甚大な被害が出る恐れがあります。

また、この断層が一度に動いたら・・・死者は最大で7920人。さらに避難する人は47万人。

長岡市と上越市の人口をあわせた数に匹敵する避難者数になるというのです。

【新潟大学 卜部厚志教授】
「この断層が、一番本県の中で警戒しなきゃいけないですし、被災を受ける範囲と対象となる人数も一番多いので。よく考えていかなければいけないっていうものがここにあるという事になります」

それではどのような備えが必要なのでしょうか。こちらは指定避難所となっている燕市の吉田総合体育館です。

【燕市総務部防災課 五十嵐潤一 課長】
「こちらが備蓄倉庫になります。食料ですとか水という事で備えていると」

備蓄倉庫に置かれていたのは水や簡易トイレ。また、アレルギーがある人も食べられる食料などが準備されていました。

県の検討委員会は、食料や水、仮設トイレなど必要となる備蓄の量についても発表しています。

燕市の場合、1週間で最大およそ35万食とおよそ144万5千リットルの飲料水が必要になるといいます。燕市は備蓄の見直しを検討するとともに市民にも備蓄を呼び掛けていきたい考えです。

【燕市総務部防災課 五十嵐潤一 課長】
「新しいデータが示されればそれをもとに備蓄品の内容を市として見直しをしないといけないと思いますので、そういう点では参考になりますし。自分の命は自分で守る意識を持っていただいて備蓄用品についても用意していただきたいと思っています」

【新潟大学 卜部厚志教授】
「(地震発生)直後の1日は、どうにもこうにも無理だっていうのはこれまでの災害で全部そうなので、そういう所は備えというところで我々県民もせめて1日分くらいは自分たちが食べていける、暮らしていけるっていうところを確保するようにちょっと気が付いていただければなと思います」

活断層が集まる新潟。いつ発生するかわからない大規模地震に私たちひとりひとりも日ごろから備えておく必要があります。

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