時短要請解除も「長すぎた…」 19年続いた「ティオ・ペペ」閉店へ まちを活気づける新たな動きも

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新潟2021.09.15 19:29

新潟県独自の特別警報の解除に伴い、飲食店に要請されていた時短営業も解除されます。飲食店からは「長すぎた」と複雑な思いが聞かれる一方、まちの活気を取り戻そうとする動きもあります。

この味を守り続けて19年…今も、その腕は全くなまっていません。それでも…香ばしい香りが広がる店内には客の姿がありません。

新潟市中央区にあるレストラン「ティオ・ペペ」。この場所で2003年から店を切り盛りしてきたオーナーシェフの渡辺敏之さんです。

【「ティオ・ペペ」 渡辺敏之さん】
「(時短解除で)やりたい仕事ができるので気持ち的には少しは楽になりますね」

新潟市内は8月10日から酒類を提供する飲食店などに時短営業が要請されていました。1か月以上にわたったこの措置も9月16日いっぱいで解除となります。
採算が取れないことからこの春から昼の営業をやめていた「ティオ・ペペ」。営業は午後5時から8時までの3時間となりました。客が1人も来ない日も続いたといいます。予約で弁当の注文を受けたり冷凍食品をネット販売したりして何とかしのいできました。しかし――

【「ティオ・ペペ」 渡辺敏之さん】
「お客さんが少しずつ動き出したとたんに、また時短要請だったので正直、長すぎた気がします。同じことをずっと続けることは不可能になってしまったので、一旦、ここを手放して新しいスタートをしたいと思います」

今回の時短要請が追い打ちとなり、この冬、閉店することを決めました。


一方、まちの新たな拠点となる施設を手掛けようという動きもあります。

【クリエイター 迫一成さん】
「20年ぐらい商店街で愛されていた、いろんな方が来ていたお店です」

新型コロナウイルスの影響で閉店を余儀なくされた飲食店のスペースを活用し、この冬、複合施設をオープンさせるというのです。

【クリエイター 迫一成さん】
「マイナスな事ばかり考えても仕方ないので、少しでも良くなること、次も意識しつつ攻めてみる。でも、人とは繋がりたいなと」

まちの情報発信をしたり、貸しスペースを設けたりするほか、買い物や飲食もできて、まちの魅力を伝えられる場所にしたいといいます。
資金はクラウドファンディングで集めます。返礼品の中には…この冬閉店する「ティオ・ペペ」の店舗が1年間借りられるというものも。
実は、「ティオ・ペペ」の渡辺さん、今後はこの場所を借りて、テイクアウトメニューを作ったり、軽食の調理をしたりするといいます。

【「ティオ・ペペ」 渡辺敏之さん】
「直接目の前にいる方ではなくてネットの販売などもありますので、日本全国にも新潟の魅力を広げていけますし、新しいことはじめるという意味ではすごくワクワクしています」

飲食店にとっては長すぎた時短営業…生き残りをかけて新たな形を模索しています。

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