“人の群れ、歩きスマホでどう変わる?” ユニークな研究で『イグ・ノーベル賞』を受賞

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新潟2021.09.14 20:17

長岡技術科学大学大学院の講師が共同研究でユーモアや独創性にあふれた研究に贈られる世界的な賞『イグ・ノーベル賞』を受賞しました。研究のテーマは、現代人の多くがやってしまいがちなある行動に着目しています。

長岡技術科学大学の大学院で講師を務める西山雄大さん。普段はカニなど動物の群れについて研究していますが…。

〈西山雄大さん〉「人の群れの研究なんですけれど…」


西山さんは京都工芸繊維大学の助教授・村上久さんなど4人で行った共同研究でことしのイグ・ノーベル賞を受賞しました。イグ・ノーベル賞は「人々を笑わせ、そして考えさせる業績」に贈られる世界的な賞で、ノーベル賞のパロディです。

〈西山雄大さん〉「びっくりしましたし、非常にうれしいです。」

西山さんは、大学院時代からの仲間である村上さんらとともに『歩きスマホが周囲の人たちに与える影響』を実験しました。

〈西山雄大さん〉「まず、誰もスマホを持っていないバージョン」

まずは、54人が2つのグループに分かれて左右からやってきて、すれ違う実験です。2つのグループが即座に列を作り、ぶつかることなくスムーズにすれ違います。そこに、1つ条件を加えます…。

〈西山雄大さん〉「スマホ歩きをしている人がいるとどうなるか。」

グループの先頭を歩く3人がスマートフォンを操作していると、そのグループの動きが大きく乱れます。歩きスマホは本人だけでなく周囲の行動も乱れさせ、その結果、反対方向から来る人たちと衝突する危険が高まることを見つけました。

〈長岡技術科学大学大学院 西山雄大さん〉
「スマホを持っていない人は歩行に集中できるので事前に回避する行動をしてもいいはずですよね。けれど、それがなぜかできなくなっている。歩きスマホをしている人だけじゃなくて、周りの人も衝突を起こしてしまう。」

歩きスマホという現代人の日常的な行動に着目した実験です。

イグ・ノーベル賞の副賞も、ユーモアあふれるものです。トロフィーは紙でできていて、もう一つの副賞は10兆ジンバブエドル紙幣です。

Q10兆ジンバブエドルの価値は?
〈長岡技術科学大学大学院 西山雄大さん〉「ないです。1円もないです。」

研究チームのリーダー・村上久さんは、西山さんについてこう語ります。

〈京都工芸繊維大学 村上久助教授〉
「今回の研究は僕が始めたんですけど、ものすごく乱雑なアイデアから出発したんです。それを非常に整えてもらえた。」

15年連続の日本人イグ・ノーベル賞受賞者として名を刻んだ西山さん。今後の目標は――

〈長岡技術科学大学大学院 西山雄大さん〉
「相互予期のメカニズムを解明していくのを目指して、いろんな実験とかコンピュータシミュレーションとかをやっていきたい。」

Q目指すはノーベル賞ですか?
〈長岡技術科学大学大学院 西山雄大さん〉
「あの…全然目指してはいないですね。」

日常の気づきを大切に、ユニークな視点から研究に繋げていく。研究者・西山雄大さんの挑戦は続きます。

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