「聖火リレー中止」待ちわびた人の無念と落胆 点火セレモニーは札幌・白老で

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北海道2021.06.11 16:35

北海道内では聖火リレーが中止となりましたが、13日と14日に聖火の「点火セレモニー」が白老町と札幌市の2か所でのみ開かれます。

式典が大幅に縮小となった中、各地の様々な思いを取材しました。

七飯町で、畑仕事をする田中猛一さん(74)です。

13日、七飯町で聖火リレーランナーとして走る予定だった田中さん。

聖火リレー中止決定の直前まで、体調を管理するシートに毎日の体温を計測して準備していました。

田中さんは1964年の東京オリンピックでも聖火ランナーを務めていたこともあり、若い世代にも経験してほしかったと話します。

(田中猛一さん)「世界をつなぐ。聖火を持って走るということの意義は私は大きいと思っていた。聖火を運んだという意味を感じながら、やってほしかった」

(鈴木直道知事)「道内の全行程で、聖火リレーを中止すると。(聖火ランナーには)何らかの思いに寄り添ったそういった対応、北海道らしい対応が出来ないのか検討したい」

鈴木知事は、断腸の思いで、「聖火リレーの中止」を発表しました。

13日聖火リレーが予定されていた函館市。コースに面する店では。

(店の人)「走ろうとしていた方には残念なのかなと。せっかくでしたら見てみたかったなと」

道内では、18の市と町で「聖火リレー」が中止に。

釧路市でも、予定されていた式典がなくなりました。

釧路明輝高校の吹奏楽部は、13日の式典で3曲を演奏することが決まっていました。

先月から本格的な練習を開始。

緊急事態宣言で密になる全員での演奏がしにくい中、各パートの練習を増やし、本番に向け準備が整った矢先の中止決定でした。

(釧路明輝高校吹奏楽部 入村美来さん)「素晴らしい演奏を披露するために、部員38人で頑張って練習しました。これだけではないというか。コンクールや定期演奏会につなげられたら良いなと思います」

今は、気を取り直して来月の全道大会の予選会に向け練習に励んでいます。

聖火ランナーからも落胆の声が。

北海道・白糠町の大野志乃さん。

釧路市での聖火ランナーに選ばれ、週に3回トレーニングを重ねてきました。

数年前に乳がんを経験した大野さん。

「聖火ランナー」には特別な思いがありました。

(大野志乃さん)「今病気と闘っている多くの方々に少しでも勇気を与えられたらなと思っていたからです」

「聖火リレー」に代わる「点火セレモニー」は、札幌市の北3条広場と白老町の民族共生象徴空間・ウポポイの2か所で開催されます。

ウポポイで、アイヌ民族の舞踊グループのリーダーを務める山道ヒビキさん(32)です。

13日、「点火セレモニー」に聖火ランナーの代表として出席する1人です。

(聖火式典に出席予定 山道ヒビキさん)「北海道内を走るランナーはたくさんいたと思うのですが、皆さんの気持ちを受け取って、気持ちを聖火につないでいきたい」

聖火リレーに代わる形で開催される北海道での「点火セレモニー」。

東京オリンピック開催に向けて、着実に前進しています。

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