浜松まつり期間短縮 老舗たこ店の苦悩

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静岡2021.04.05 20:26

ことしはたこ揚げのみ無観客での開催が決まっている浜松まつりについて、組織委員会は開催日程を3日間に変更すると発表した。

ことしの浜松まつりは感染症対策として昼間のたこ揚げのみ無観客で開催し、夜の御殿屋台の引き回しや練りなどは行うことができない。また例年3日間の開催期間を、密を避けるため5日間に分散して開催することにしていた。

5日、組織委員会は市内の174町のうち75町が不参加を表明したことから開催期間を従来通り3日間にすると発表した。また浜松市の感染状況が国の指標の「ステージ3」になった場合やオリンピック・パラリンピックが中止となった場合にはまつりの中止を再検討するという。

コロナ禍で縮小開催となる中、浜松まつりの伝統をどのように守ればいいのか苦悩している人がいる。100年以上続く老舗たこ店の10代目大隅文吾さん。工場には大量の凧の骨組みが並んでいる。

大隅さん
「去年の5月から通常の注文がきてもしっかりと対応できるように、去年は1日も休んでいないのではないでしょうか。休まずにたこを揚げられる準備をしていた。」

浜松まつりで揚げるたこには大きく分けて、町内であげる「町内凧」と子どもが生まれたお祝いとして個人で揚げる「初凧」がある。大隅さんの店では例年100枚以上の「初凧」を作っているが、ことしは自粛ムードでわずか数枚。
去年の中止の際は給付金や借り入れで何とかしのいでいたが、ことしの収入は例年の1割にも満たない見込み。

大隅さん
「浜松市民からすると心のよりどころになっているお祭りなので、これを絶やしてはいけないという気持ちがすごく強い。」

大隅さんによると浜松まつりで揚げる「初凧」のほとんどは、たこ作りを専門にする大隅さんの店ともう一つの店で作られている。
どちらかがなくなることになれば開催が難しくなる厳しい現状を知り「町内凧」を発注してくれた町もあったという。

大隅さん
「協力してもらえて本当にありがたい。たこ店として伝統を守っていくのは個人の力になってしまうので、なかなか今の現状は厳しい。」

コロナ禍でまつりの伝統をどう守っていけばいいのか、大隅さんはその答えを探している。

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