悲しみ癒えず… 遺族「子どもと孫は俺に任せて」土石流発生100日で追悼式 静岡・熱海市

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静岡2021.10.11 20:26

26人が亡くなった静岡・熱海市の土石流災害。発生から100日目となった10月10日、犠牲者の冥福を祈る追悼式が開かれた。

静岡・熱海市の伊豆山小学校で開かれた追悼式。会場に姿を見せたのは土石流災害で妻を亡くした田中公一さん。

追悼式には田中さんたち遺族のほか川勝知事や熱海市の斉藤市長などおよそ80人が出席し犠牲者に黙とうを捧げた。

(熱海市 斉藤栄市長)
「復旧復興には時間がかかるものと考えるが、私たちは今回の災害の経験や教訓を後世に伝え歴史ある美しい伊豆山を取り戻さなければならない」

7月3日に発生した土石流災害では26人が亡くなり、3か月以上が経った今も1人の行方が分かっていない。

遺族らは追悼式の会場に設けられた献花台に花を手向け、犠牲者の冥福や行方不明者の一日も早い発見を祈った。母親を亡くした鈴木さんは…。

(母親を亡くした鈴木仁史さん)
「母をはじめ皆さん苦しい思いをしながらおそらく亡くなったんだろうと。大変気の毒だし、本当に現実に起こったことなのかなと思う時がたまにあります」

追悼式に出席した田中公一さんも静かに手を合わせた。9月から県が「みなし仮設住宅」として用意した熱海市内の公営住宅で生活する田中さん。自宅に帰り路子さんに報告した。

(妻を亡くした田中公一さん)
「安らかに眠ってくれとは俺は思った。あと子ども達と孫のことは俺に任せてくれ。頑張ってやるから。きょうはそういう報告、今帰ってきたところだよ。頼みます」

家庭ではいつも笑顔だったという路子さん。ふとした瞬間に思い出すという。

(妻を亡くした田中公一さん)
「いつまでもうじうじしていられない。妻の性格からしても前を向いて俺が歩かなければ妻も喜んでくれるとは思えない。笑えることの方が多かったな。それだけ悲しいよね」

土石流で大切な家族を失った遺族の皆さん。その悲しみが癒えることはない。

また10月11日、土石流のため通行規制されていた市道伊豆山神社線の規制が解除され、これで警戒区域内を除く熱海市内のすべての道路の通行が可能になった。

この区間は伊豆山地区と熱海駅がある市街地を結ぶ住民の生活に欠かせない道路で住民からは安どの声が聞かれた。

(伊豆山の住民)
「きょうは自転車で帰る。ここを通る。嬉しいというより改めて災害の怖さを感じる」

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