遺族の損害賠償請求裁判 県側は争う姿勢

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富山2021.11.22 19:35

 富山市の奥田交番襲撃事件で死亡した警備員の妻が、警察に落ち度があったとして、県などに損害賠償を求めている裁判の第2回口頭弁論が22日、開かれました。県側は、事件の通報を受けた県警通信指令課の警察官が、犯人が凶器を持って逃走している可能性が高いことを認識できたとする遺族の主張について争うとしました。

 訴えているのは事件で犠牲になった警備員・中村信一さんの妻です。

 この事件は2018年6月、富山市の奥田交番に元自衛官の島津慧大被告が刃物を持って押し入り、当時の交番所長を殺害したあと、奪った拳銃で近くの小学校前にいた警備員の中村信一さんを射殺したものです。

 中村さんの妻は、事件発生の通報を受けた県警通信指令課の警察官などが、近くの住民の命を守るための適切な指令や警告を怠ったことが夫の殺害につながったとして、県と島津被告におよそ2600万円の損害賠償を求めています。

 富山地裁で22日に開かれた裁判で被告の県側は、通信指令課の警察官が現場の警察官に対して、付近の住民に危害が及ばないよう警告を発する指令をしなかったことは認めるとしました。

 一方で、犯人が凶器を所持して近くを逃走している可能性が高いことを認識できたとする、原告側の主張については争うとしました。

 中村さんの妻
 「主人のような被害者が出ないように、警察に考えて精査していただきたい」

 一方、強盗殺人などの罪に問われ一審で無期懲役の判決を受けた島津被告の控訴審は、来年1月11日に初公判が開かれます。

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