シェアハウスでネコ保護を 高校生の挑戦

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富山2021.04.07 19:05

 2万7108匹。この数字は2019年度に全国で殺処分されたネコの数です。こうした野良猫を救おうと氷見市で活動している女子高校生が、シェアハウスで入居者を募り、ネコの世話に参加してもらおうという取り組みを始めています。

 愛くるしい姿のネコたち。元々は、野良猫や飼い主に捨てられたネコでした。ネコたちの保護をしているのは、高校3年生の若林海音さんです。4年前から、飼い主のいないネコに不妊手術や病気の治療をしたうえで氷見市内の空き家で世話をして、新たな飼い主を見つける活動をしています。現在、全部で20匹のネコを保護しています。高校生の彼女が学業のかたわら保護活動を始めたのはある出来事がきっかけでした。

 若林海音さん
「中学1年生の頃にかわいがっていた、ちもちゃんという子がいて、その子が交通事故で亡くなってしまったことがきっかけです」

 かつて若林さんの自宅があり、今も活動拠点にしている地域では、野良猫が増え続けていました。

「(そのころは手術などの)知識も全くなくて増えている状況になにも思っていなくて、ただかわいい、ネコ天国みたいな感じでご飯をあげていたんです」

 ネコは繁殖力が高く、飼い主が避妊手術をしないまま飼育を放棄したり、野良猫に無責任に餌を与えたりしていると数は増え続けます。その結果、殺処分されるケースも少なくありません。

 環境省の調べでは2019年度に全国で殺処分されたネコは2万7108匹にのぼり、県内は153匹でした。

 オスの「ふうまる」。ことし1月、氷見市内で捨てられていたのを若林さんが保護しました。もとは飼い猫だったとみられ、鼻にはほかのネコとけんかした時にできたとみられる傷が残っていました。いまは、この甘えようです。

 若林さんが活動拠点にしてきた空き家は、去年秋に買い手がつき、若林さんは一時はネコを自宅に引き取りました。しかし買い取った男性が保護活動に共感し、入居者を募って協力しながらネコを飼育するシェアハウスにすることを提案してくれました。

 若林さんが管理人となり、8人の入居が可能で既に1人から申し込みがありました。オープンに備え、リフォームを進めています。ただ、ネコの餌など日ごろの世話の費用や避妊手術の費用など1か月にかかるお金は10万円以上。若林さんのアルバイト収入や入居者の家賃の一部を充てますが運営していくには資金繰りが厳しいのが実情です。

 そうした中、取り組んでいるのがインターネットで資金を募るクラウドファンディングです。活動に共感し資金援助をした人はおよそ60人に達するなど少しずつ支援の輪が広がっています。

「今後(の目標)は私がシェアハウスの管理人としてちゃんとやっていくこと。自立して保護活動をやっていくのと、後々は保護ネコカフェをやれたらなと思っています」

 若林さんにとって猫とは?

「一番大事なもの。ネコがいないと生きていけないかも」

 ネコへの熱い思いで活動を行う高校生の挑戦が続きます。

 シェアハウス入居の問い合わせは家主の男性が、また、クラウドファンディングはインターネットで受け付けています。

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