白石康次郎さん 富山へのメッセージ

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富山2021.04.28 19:30

 4年に一度、単独航海での世界一周を競うヨットレース「ヴァンデ・グローブ」。去年からことしにかけて行われた、このレースでアジア勢として初めて完走した白石康次郎さんが先日来県し、KNBラジオに出演しました。祖父母が射水市出身の白石さんが語ったヨットにかける思いと、富山の子どもたちへのメッセージです。

 白石康次郎さん
「富山に凱旋できてうれしいです」

 海洋冒険家・白石康次郎さん(53)。世界一周を終えて2か月が経った今月20日、KNBラジオで語りました。

 白石さんは去年11月にフランスを出発したヨットレース「ヴァンデ・グローブ」に出場。全長18メートルのヨットを1人で操り、港に寄らず、燃料や食料の補給もせず、およそ4万8千キロの航海に挑みました。その過酷さから「海のエベレスト」とも呼ばれるレースを、出発から94日と21時間32分で完走。出場した33艇のうち8艇が棄権したなか、16位でゴールを果たしました。

 しかしその歩みは決して順風満帆ではありません。過去に中古のヨットで挑んだレースでも、数億単位の資金が必要だったため、準備に10年かかったことも。

 「ノーモア クライムマストトップ!」

 大海原に、たったひとり。今回も、メインセールが真っ二つに裂けるトラブルに見舞われながらレースを続けた、白石さん。

 白石康次郎さん
「僕ね、心が折れないんじゃなくて、心ってボキボキ折れてるんだけど立ち直りが早いんだよね。そのためには現状をしっかり見つめなおして、もうやっちゃったと。後は修理して行けるところまで行くしかないとそこがポイントかも。僕も世界一周って別に、誰にも頼まれてやっている訳じゃなくて、僕がやってみたいということなので常に自分の本当の心に聞くわけ。何やりたい?どうしたい?って。それに従っていると寂しさはないね」

 祖父母が旧小杉町出身の白石さん。また、その挑戦を支えるウエアを手掛けるのは小矢部市のゴールドウインです。

 そうした富山とのゆかりを大切に思う白石さん、新型コロナウイルスの影響で閉塞感を感じる人たちへのメッセージも語りました。

 白石康次郎さん
「1人のときの良い点があって、自分を見つめ直すのに一番良いんだよね。自分は何者であるか、それを確かめるにはいちばん良いですよ。後はあまり引きこもっていないで、富山は海も山もあるんだよ、一人で自然の中に入って深呼吸して、自分を見つめ直してほしい」

 水平線の先には何があるんだろう。子どものころの思いのまま、白石さんは夢にかけてきました。いま、富山の子どもたちに語りかけるのは…

 白石康次郎さん
「楽しいこと、ウキウキすること、ワクワクすること、それがあなたの夢だから、それを貫いてほしい。そうするとどうなるか、こうなります。ヴァンデ楽しかったよと。いろんなことがあったけど世界中に友達ができて、30年かかったけれど夢も叶って、大丈夫だから、ということかな」

 努力し続ける白石さんからの力強いメッセージです。ヴァンデ・グローブは、次回は2024年に開催されます。白石さんは再び出場し8位以内を目指すということです。富山からも応援したいですね。

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