全国で人気 高岡銅器「おりん」が今アツい

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富山2021.04.07 19:04

 高岡銅器で作られた仏具の「おりん」です。この高岡の「おりん」がいま、注目を集めています。去年10月から開かれている国内最大の工芸品の祭典「KOUGEI EXPO」で一番の人気商品となっています。いったい何が人気なのでしょうか?

 高岡銅器伝統の技が響かせる心地よい音色…。仏具の「おりん」です。この音がいま、全国で注目を集めています。

 高岡市の鋳物メーカー「山口久乗」。創業114年の老舗で、おりんを中心に様々な仏具を製作しています。この山口久乗の「おりん」が、国内最大の伝統工芸品の祭典「KOUGEI EXPO」で、全国235点の出品のなかでトップの販売数を記録しています。

 山口久乗の山口敏雄会長です。
 「予想もしないことで非常にびっくりするくらいうれしい話です。五感もちょっと念頭に入れたものの選び方をしようという方がちょっと増えてきたのかなと」

 おりんが奏でる音色。山口久乗は人気の秘密を、この音が作り出す「f分の1のゆらぎ」にあると考えています。音のゆらぎには、「音程」と「強弱」の2種類があります。「f分の1のゆらぎ」の音とは、この2つが絶妙なバランスで作る波長で、聴く人を心地よく感じさせる効果があるとされています。

 川のせせらぎや波の音のほか、炎や、眠気を誘う列車の揺れるリズムなども、この「f分の1のゆらぎ」といわれています。

 山口会長は、コロナ禍のなかで「癒やし」を求める人が増えているためではないかと話します。

 山口敏雄会長
「今まで進んでいた方向と違うものにも関心を向けてみようかとか、ちょっと向けざるをえなくなった、とかっていうものが世間一般にうまれてきた時に、視覚で捉えていたことばっかりでなくて、ちょっとそのほかに五感で感じるものも欲しくなってきたという、そういう捉え方が生まれてきたのかもしれない」

 にわかに人気を集めるおりん。仏具という本来の用途を超えて見出された新たな価値が伝統工芸の可能性を広げます。

 イベントの主催者や高岡銅器の振興協同組合は、コロナ禍でもオンラインを活用した販路拡大に期待を寄せています。KOUGEI EXPOは、現在「工藝Style」に名前を変えて、開催中です。

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