奥田交番襲撃事件 14日初公判 遺族は…

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富山2021.01.13 19:01

 2018年に、富山市の奥田交番が襲撃され、交番所長と警備員の命が奪われた事件で、強盗殺人などの罪に問われている島津慧大被告の裁判員裁判が、富山地方裁判所で14日に始まります。事件で犠牲になった警備員の妻は、初公判直前に取材に応じ、今の心境を語りました。

 中村信一さんの妻
「うちの主人は家族の幸せを願っている人だったんですよね。(家族の)輪の中心に主人がいたというか。だから彼(島津被告)が奪ったものってものすごいものだったって知ってほしいですよね」

 強盗殺人などの罪に問われている立山町の元自衛官 島津慧大被告(24)。

 2018年6月。島津被告は、富山市の奥田交番に裏口から押し入り、持っていた刃物で交番所長の稲泉健一警視の顔や腹など25か所以上を刺して殺害。

 奪った拳銃で奥田小学校の正門近くにいた警備員・中村信一さんの頭を撃って殺したとされています。

 Q信一さんってどんな人だったんですか
 「うちの主人は家族の幸せを願っている人だったんですよね。私たち家族にしたらそこに主人がいるだけで幸せだったんですよね」

 そして、中村さんが何よりも大切にしていたのが…

「1番大事にしていたのは孫達ですね。やっぱり本当に孫のことは大事にしていましたね」

 3人の孫たちも中村さんが大好きだった分、喪失感は大きいと言います。

「孫たちも相当つらい思いもして悲しい思いもして、苦しんできてますから。いまだにそれが影響して時々学校に行けなくなることもあるんですけど」

 しかし、つらいはずの孫たちが自分を勇気づけてくれると妻は話します。

「1番上の孫は『とにかく体壊さないで頑張ってね』とは言ってましたね」

 そして、亡くなった夫・信一さんも自分を守ってくれている気がすると話します。

「何となく(主人が)後ろにいてくれるような気がするんで完璧とまではいかないんですけど、私に負担がかからないようにサポートしてくれているようにずっと感じているんですね。今までずっと。主人がいた時にやってくれていたであろうことを、それをせずに2年余りすんできたなと。今回どんと雪が積もったのでちょっとあれだったんですけど」

「本当にすごい この雪は」

「主人がいない分、負担が大きいですよね、やっぱりね。こんな時にいてくれたらなと思いますよね」

 失った夫の存在を考えながら2年半あまり待ち続けた裁判。今、望むことは…

 中村信一さんの妻
「彼(島津被告)がどうしてそういう凶行に走らなければいけなかったのか知りたい。自分にはどのような償い方ができますかって聞きたいですね。量刑に関してはここまで来た以上、裁判員と裁判官に任せるしかないので。ただその中で裁判官なり裁判員なり検察官だったり色んな質問をすると思うんですけど、それに対してはすべて語ってほしいなとは思いますね」

 中村さんの妻は、被害者参加制度を利用して裁判で意見を述べる予定で、初公判は、14日午前10時から富山地裁で始まります。島津被告が、何を語り、裁判の争点は何なのか、エブリィで詳しくお伝えします。

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