県内初の感染を経験した病院 新たな取り組みに注目

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熊本2021.02.19 22:16

県内で初めてとなる職員の感染を経験した病院が新たな視点で取り組む感染防止対策。「濃厚接触者をゼロにしたい」院長の決意とは?

■感染経験を生かせ

熊本託麻台リハビリテーション病院・平田好文院長
「まさか私の病院が一番とは思わなかった。びっくりした」

職員が感染した熊本託麻台リハビリテーション病院。国内で5例目、県内で初めての確認とあり感染拡大防止対策の情報も少ない中、院長が最初に取り組んだことがあった。

平田院長
「クラスターを作らないために何をしたらいいのか一番に考えた。うちの病院はリハビリテーション病院なので地域の方を守ること、職員を守ることを優先して患者さんの入院、外来、外出、外泊を止めた」

あれから1年…。いま懸命に取り組んでいることがある。
ウェブ会議システムで行う「感染防止対策教室」。

この日の受講者は高齢者施設の管理者など。

平田院長
「罹患した経験から学んだことを地域のみなさまと共有したいと思い教室を始めることにした。最大のテーマは“濃厚接触者”をゼロすること」

「感染しないように…」ではなく『濃厚接触者』にならない」
どういうことなのか?

平田院長
「1日も早く濃厚接触者を特定して拡大を止めないといけない。それがクラスターを作らないことになる。もし感染者がその中に混じっているとしたら濃厚接触者はどんどんどんどん増えていく」

濃厚接触者が増えると…

平田院長
「企業内感染の基本は感染者が1人出ても周りが濃厚接触者にならなければ1人のお休みで済む。ただ濃厚接触者がいっぱい出るとその企業自体がもう休まないといけない。それが大変」

院内でも濃厚接触者が11人となり患者へのリハビリができなかった経験を生かし伝えていることがある。

濃厚接触者の定義。

去年4月までの濃厚接触者の定義は感染者が「発症した日」に「マスクなどの感染対策をせずに2メートル以内で接触すること」だったが、現在は感染者の症状が出た2日前に1メートルほどの間隔を取っていても、マスクなしで15分以上の会話をすれば濃厚接触者となる。

この定義を知らない人が多いことも感染が続く要因だと平田院長は言う。

平田院長
「基本的には感染する前の段階を減らせば感染者は減る」

実際に感染防止対策を聞いた高齢者施設の職員は…
「勉強になったというよりも目からウロコ。濃厚接触者にならないように工夫する努力するというところが今回一番勉強になった」

教室はあくまでボランティア事業のため設備費や通信費などはクラウドファンディングで集めた。
その口コミから始まった教室も地域住民だけでなく小中学校や県外からも依頼されるように…。

平田院長
「やっぱり100%は感染を防ぐことは難しいので仮にかかってもその人を責めないように。一番つらいよね。なので優しい社会、いわゆる共生社会、優しい社会であれば感染者は耐えられる」

■リモートでの無料の感染防止教室
今年8月まで続ける予定で予約制。
電話は096-381-5190

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