熊本のニュース

クラスター発生の病院全体を再検査へ

新型コロナのクラスターが発生している阿蘇市の病院で16人目の感染が確認され、病院全体の再検査をすることになった。クラスターが発生している阿蘇やまなみ病院では31日、70代の女性入院患者の感染が確認された。女性は22日の検査では陰性だったが、その後発熱し再検査で陽性になった。再検査での陽性が相次いでいることから県では無症状の患者や職員も再検査を始めた。県内では31日、6人感染確認、県内全体では797例となった。

熊本2020.10.31 17:46

目指せ都大路!熊本県高校駅伝

全国高校駅伝の出場権をかけた県高校駅伝が31日に行われた。今年は新型コロナの感染防止のため、公道ではなく県民総合運動公園内のコースを周回し、総距離も短縮。女子は25校が出場しトップを走り続けた千原台が3年連続19回目の優勝を果たした。男子は38校、37チームが出場。序盤は競り合ったが強豪・九州学院が、他校を引き離し、2年ぶり35回目の優勝を飾った。男女の優勝校は12月に京都で開かれる全国高校駅伝に出場する。

熊本2020.10.31 17:34

球磨村が全避難所を閉鎖 改修中の自宅に帰る人も

7月豪雨で球磨村が開設していた避難所のうち、最後まで残っていた2つの避難所が31日に閉鎖される。同村は、最も多い時で5か所の避難所を開設し、418人が避難していたが、このほど計画した仮設住宅4か所全てが完成した。球磨中体育館の避難所では最後まで避難していた2人が退所した。退所する男性は、自宅の2階まで浸水したが、自宅のリフォームが始まったという。「今夜から自宅に寝る予定。2階を倉庫にしてるけど、その間に寝られるだろう。ちょっとは辛抱せんといかん」と話した。旧多良木高校の避難所も4人が退所して閉鎖される。

熊本2020.10.31 11:49

被災した小学校に紙芝居セット贈呈

7月豪雨で被災した球磨村の小学校に29日、紙芝居が贈られた。

紙芝居セットが贈られたのは、球磨村の一勝地小学校と渡小学校。紙芝居の寄贈は株式会社「えがお」がつくる財団が毎年行っている。紙芝居は防災や感染症対策などをテーマにした10話分で木枠は社員の手作り。豪雨で被災した人吉市など、合わせて15の小学校に贈られる。またサッカー元日本代表で被災地支援を続けている巻誠一郎さんからサッカーボールも贈られ、子どもたちはさっそく身体を動かしていた。

熊本2020.10.30 19:19

特別支援学校で暴言相次ぎ再発防止策を提言

県立の特別支援学校で生徒への暴言などが相次いだ問題を受け再発防止策を検討していた委員会が30日、提言書を教育委員会に提出した。

検討委員会は去年、県立の特別支援学校で20代の講師が男子中学生に「こら」と言いながら股間を握って転ばせるなど複数の学校で不適切な行為が確認されたことを受けて再発防止策の協議を進めてきた。提言書では教職員の障害者への虐待や人権への認識不足や教職員と管理職の情報共有が不足していることなどを指摘している。その上で、専門性の高い職員を配置することや障害の状態やニーズを着実に引継ぎすること、保護者の相談窓口を設置することが提案されている。受け取った古閑教育長は「提言を着実に実行していくことが我々に課せられた役割」と述べた。県教委は今後、提言を県立の特別支援学校に通知するとともに学校長に直接内容を伝えたいとしている。

熊本2020.10.30 19:17

娘殺害された父参加犯罪報道検証

犯罪被害者への理解を深めてもらおうという「犯罪被害者週間」が11月25日から始まる。これを前に、事件と報道のあり方を考えるシンポジウムが開かれた。
くまもと被害者支援センターが開いたシンポジウムには、17年前に20歳の娘米村智紗都さんを殺害された熊本市の米村州弘さんや報道関係者がパネリストとして出席した。米村さんは、事件直後、智紗都さんが出会い系サイトで加害者と知り合ったと誤った報道がされたと話した。
娘を殺害された米村州弘さん
「取材しないとだめだと思いました。智紗都のことをちゃんと報道してもらうためには取材を受けいれないと始まらないと、事件後2日目3日目ぐらいから思うようになりました」
高木絹子弁護士は、被害者や遺族が弁護士に依頼し報道機関の対応にあたってもらう制度があることを紹介し「SNSなどが発達した今の社会では、二次被害に配慮が必要」とした。
このシンポジウムの模様は犯罪被害者週間の来月25日からくまもと被害者支援センターのホームページで公開される。

熊本2020.10.30 19:02

クラスターのおそれ 店名公表

県内で新たに5人の新型コロナウイルスの感染が確認された。また熊本市はクラスターのおそれがあるとして中央区の飲食店の名前を新たに公表した。
クラスターのおそれがあるとして熊本市が公表したのは、熊本市中央区のラウンジ「銀座どおり花火」。熊本市によると、これまでに従業員3人の感染が確認されている。今月24日から28日まで25人ほどの利用客がいたというが、全員の連絡先がわからないため店名の公表をしたという。熊本市は店舗を利用した人の検査を呼びかけている。
また新たに感染が確認されたのはクラスターが発生した阿蘇市の阿蘇やまなみ病院に入院中の60代と80代の患者5人。5人は先月22日に検査では陰性だったが、発熱などの症状があり再検査の結果、陽性が確認された。阿蘇やまなみ病院での感染者は15人、県内の合計は791例となった。

熊本2020.10.30 18:58

くまモンポート八代プレオープン

大型クルーズ船の受け入れ拠点として当初はことし4月のオープンを予定していた「くまモンポート八代」がようやく31日プレオープンする。
コロナ禍のため、半年以上遅れて公開された「くまモンポート八代」。大型バス150台分が駐車できる旅客ターミナルなどが整備され公園施設のみプレオープンを迎える。
その公園で目をひくのはとにかく、くまモン!
こちらはまるで合唱隊。よく見ると船乗り姿の本物のくまモンが。
海外でのくまモン人気をあてこんで設置されたその数84体。広場のフォトスポットになりそうだ。
またクルーズ船が停泊する岸壁も公開された。世界最大級のクルーズ船が停泊可能で、県内では初めて耐震機能を備えている。

熊本2020.10.30 18:57

被災後初 東京から人吉市に高校生修学旅行

東京の高校生が28日、修学旅行で人吉市を訪れた。修学旅行生が豪雨災害の後人吉市を訪れるのは今回初。

人吉市を訪れたのは東京の多摩大学付属聖ヶ丘高校の生徒たち。豪雨で被災したくま川下りの発船場を訪れ、地元の人から話を聞いた。

■立山商店 立山まき子さん
「お茶の機械が全部だめになった」
「球磨川が氾濫して人吉を覆ってしまうが私達は憎む気にはなれない。これからも球磨川とともに生きていく」

この高校では毎年、グループごとに修学旅行の行先を決めている。今年は約半数の54人が、自然に触れ被災地の声を聞きたいと九州を選んだ。修学旅行生が人吉を訪れるのは被災後初めて。

■修学旅行生
「私も(自宅は)少し川は近いけれどまったく準備をしていないので(水害は)いつ来るかわからないので少しでも準備をしたらいいかなと思った」

被災地で直接話を聞き、備えの大切さを実感した生徒たち。人吉温泉観光協会は今後も、新型コロナの状況をみながら修学旅行生を受け入れることにしている。

熊本2020.10.29 19:13

玉名市指定ごみ袋めぐり住民監査請求

玉名市の指定ごみ袋をめぐり、製造価格や卸売手数料が不当に高い契約をしているとして28日、市民団体が損害額の返還を求める監査請求を行った。

玉名市民オンブズマンが玉名市監査委員会を訪れ、監査請求書を手渡した。玉名市のごみ袋にはダイオキシンの発生を抑えるとされる特殊な素材が使われている。オンブズマンの指摘では、玉東町の東部環境センターで家庭ごみの処分を始めた1999年から少なくとも20年以上にわたり、玉名市がごみ袋の製造を特定の業者に随意契約で発注し、周辺自治体の倍近い費用を支払っているとしている。またごみ袋の卸し売りを商工会と商工会議所だけに委託し、周辺自治体の倍にあたる20%の手数料を支払っているとしている。オンブズマンは市に対し周辺自治体のごみ袋の製造費用や手数料1年分との差額にあたる1740万円あまりを返還するよう求めている。

KKTの取材に対し玉名市は製造委託について「処分場がある玉東町の住民感情に配慮しより環境基準の厳しいごみ袋を採用していた」と説明した上で「通常のごみ袋でも基準は満たしており、見直すタイミングはあったと思う」と回答した。玉名市監査委員会は手続きに不備がなければ60日以内に結論を出す方針。

熊本2020.10.29 19:08

オリンピックで活躍 江里口匡史氏が授業

熊本市の小学校で29日、ロンドンオリンピックで活躍した元陸上選手・江里口匡史さんの特別授業が行われた。

熊本市の白山小学校で子どもたちの前に姿を見せたのは、菊池市出身でロンドンオリンピック400メートルリレーにも出場した江里口匡史さん。100メートルの自己ベストは10秒07、日本選手権を4連覇を達成している。日本を代表するスプリンターの「速く走るコツ」は足の使い方。

■江里口匡史さん
「早く走るために大事なのは足先だけで走らない」
「お尻のところから大きく使うことで速く走れるようになっていく」

さらにスタートのときは…

■江里口匡史さん
「自分の体を前にもってくる。前足の方に体重がかかっているとよーいドンとなってからすぐ一歩踏み出せるようになる」

運動会を2日後に控え、少しでも吸収しようと必死な子どもたち。最後に行われたのは江里口さんとの真剣勝負。

■参加した児童
「運動会に活かせることがたくさん聞けて良かった」
「走るコツとか姿勢とかが分かってとても分かりやすかった」

子どもたちにとって特別な時間となった。

熊本2020.10.29 19:06

県内で3人新型コロナ感染確認

県内では29日、熊本市中央区と阿蘇市に住む20代から60代の3人が新たに新型コロナウイルスに感染していたことが確認された。

このうち阿蘇市の60代男性はクラスターが確認された阿蘇やまなみ病院に入院中の患者で、今月22日の検査では陰性だったが28日から声がかすれるなどの症状があったため再び検査したところ陽性と確認された。阿蘇やまなみ病院での感染確認は10人となり、県内の感染確認は785例となった。

熊本2020.10.29 19:05

秋のサクラ 阿蘇で満開に

阿蘇市で秋にも花をつけるサクラが咲き、地域の人を楽しませている。
サクラが満開になっているのは阿蘇市の波野赤砂地区。このサクラはジュウガツサクラと呼ばれ、春と秋の2回咲くことで知られ、今、秋の満開の時期を迎えている。初めてみたという人は。
「私も初めてみたけん、きれいですね。いいサクラです」
このジュウガツサクラは地元に住む岩下康一さんが30年前にこの場所に植えた。
岩下康一さん
「春と秋の2回咲くから楽しみも倍になります。花を見て怒る人はいないし、楽しい気持ちで通って頂いたり、見て頂いたりすればいいなあという思いです」
地元の人たちは、このジュウガツザクラが咲くと秋の深まりを感じるということで、今では地域のシンボルのような存在になっているという。

熊本2020.10.29 12:06

ことしも…年賀はがき発売

来年の年賀はがきの販売が始まった。
ことしの年賀はがきは6種類で、九州7県限定で販売されるオリジナルはがきにはくまモンが選ばれた。新型コロナの影響で発売開始のイベントは中止されたがことしも販売開始と同時に買い求める人が相次いだ。
購入した人は
「メールはできないから毎年年賀状だけで元気かどうか確かめている。(コロナで)最近はほとんど会えんけんね」
年賀はがきの受付は12月15日から。

熊本2020.10.29 12:04

松橋事件再審無罪 宮田さん死去

35年前に男性が殺害されたいわゆる「松橋事件」で服役し、去年、再審無罪が確定した宮田浩喜さんが29日未明亡くなった。87歳だった。
宮田さんは体調を崩して熊本市内の病院に入院していたが、29日午前2時59分、肺炎のため亡くなったという。宮田さんの再審を担当した衛藤二男弁護士は「体力的にも大変頑張られたと思う。賠償を求める裁判の半ばで亡くなられ残念だが、いい結果を報告したい」と話している。

熊本2020.10.29 12:02

仮装するならマスクを 熊本市長

熊本県と熊本市は新たなリスクレベルの運用を始め、ともにレベル2の「警戒」とした。
新型コロナに対応するリスクレベルをより柔軟に運用するため、県と市はこれまでの5段階から1段階増やし、6段階とする運用を始めた。それにともない新たなリスクレベルを県・熊本市ともにレベル2の「警戒」に設定した。これについて県では、1週間の新規感染者が30人未満で、感染の状況は縮小傾向にあるとしている。
また同じくレベル2の「警戒」とした熊本市は今後リスクレベルについては県と一本化するとした。さらに大西一史市長は。
熊本市・大西市長
「特に今週末はハロウィンなので、夜遅くまでの飲酒を避けマスク着用にご留意いただくようお願いする」

熊本2020.10.28 19:13

7月豪雨熊本地震に次ぐ被害額に

7月の豪雨災害による熊本県の被害額は5564億円にのぼり、昭和以降の災害では熊本地震に次ぐ被害額となったことがわかった。これは県の7月豪雨復旧・復興本部会議で報告された。
7月豪雨による県内の主な被害額は、住宅や家財などが1900億円、道路や橋などの公共土木施設が1554億円、農林水産関係が1019億円などとなっている。これまでに判明した被害の総額は5564億円となっていて、昭和以降の災害の被害額では1999年の台風18号の1086億円を上回り、熊本地震の3兆7850億円に次ぐ、2番目の被害額だという。
会議では、被災した家屋の公費解体の申請件数は837件で、全半壊した家屋およそ4500棟の2割にとどまっていることが報告された。これは、浸水被害の場合、土砂の撤去などが進むと解体を思いとどまって、リフォームを検討する人がいることや、新型コロナ対策で申請の受け付けを予約制にしている自治体があるためとしている。蒲島知事は解体するか悩んでいる被災者に寄り添うことを優先して、申請受付の期間を弾力的に運用するよう指示した。会議のあと蒲島知事は「人命、財産を守る重要性を感じた。しっかり治水対策をやらないといけない」と話した。

熊本2020.10.28 19:09

熊本城大天守閣 4月26日公開

再建中の熊本城の天守閣の内部がいよいよ一般公開される。時期は、熊本地震から5年をむかえる来年4月26日。
熊本市・大西一史市長
「来年の春、震災から5年という大きな節目に、天守閣が完全に復旧をいたします」
復旧工事が進む熊本城。現在、小天守の外観や内装工事が続いてるが、大天守の外観の復旧工事はすべて終わり、熊本市は来年4月26日から天守閣の内部を一般公開すると発表した。
大天守にはエレベーターが設置され、最上階からは熊本市内を一望する景色が誰にでも楽しめる。さらに、触って楽しめる模型や映像など展示内容もリニューアルする予定だ。
熊本市・大西一史市長
「熊本城の復興は震災復興を象徴するもの。ぜひ多くの皆様にこの堂々たる天守閣の姿を見ていただき活力を取り戻した熊本を感じていただきたいと思っています」

熊本2020.10.28 19:04

「ゆりかご」創設 蓮田氏悼む声

今月25日に亡くなった慈恵病院の理事長で「こうのとりのゆりかご」を創設した蓮田太二さんの献花式が営まれ、潮谷元知事や熊本市長が参列した。
献花式は、熊本市西区の教会で行われ多くの人が訪れた。熊本市の大西市長は…
「蓮田先生が色々な困難な状況にある母子を助けて命を守りたいという強い信念を持っていた。我々行政としてもしっかり連携しながら取り組んでいかなければならない大きな課題だと思う」
ゆりかごが開設された当時、検証委員会を設けた潮谷義子元知事は。
「こうのとりのゆりかごはこれからもいろいろな方々に心に残っていくでしょうし、また新しい形での幼い子どもたちの命に対し真向かっていく方々が出てくると思います。それを先生も祈っていらしたんじゃないかなと思いました」
蓮田健副院長は。
「まだまだこうのとりのゆりかごは未完のシステムです。赤ちゃんの遺棄・殺人を防ぐということに対して、引き続き残された者で努力していかないといけない」

熊本2020.10.28 18:59

中学生が戦争テーマの演劇披露 菊池市

菊池市の中学校で25日、戦争を題材にした演劇が文化祭で披露された。地元で起きた出来事と向き合った生徒たちが劇を通して伝えたいことは。

■劇のワンシーン
「見つからないようによろしく頼む」
「はい、必ず必ずご両親のもとへお届けできるようにする特攻までの道のり、どうかご無事で」

泗水中学校の生徒たちが文化祭で上演したのは戦争を題材にした演劇。特攻隊員として沖縄に出撃する兵士と住民とのふれあいを表現した。生徒たちが暮らす菊池市には戦争と深く関わる建物が残る。陸軍の菊池飛行場は機体の整備などを行うため特攻隊の中継基地にもなっていた。これまで授業や課外活動を通して戦争と平和を学んできた生徒たち。新型コロナウイルスの影響で休校を挟みながらも、練習を続けていた。

本番の文化祭は、新型コロナの影響で演劇の観覧は3年生の各家庭から1人ずつに限定。

■劇のワンシーン
「ねえ生きよう、生きようよ」
「なんで私から全部を奪っていくの…戦争なんてなくなってしまえ」

劇に込めたのは、不戦の叫び。そして、いまを生きることの意味だった。

■泗水中の生徒
「すごく緊張したけれどやり切った気持ちがある」
「見ている人たちが感動してくれて自分たちも満足できる劇になったかなと思う」

「戦争をしない」という揺るぎない決意を胸に抱いて…。平和への願いを誓った。

熊本2020.10.27 19:22

恵楓園絵画クラブの作品展 天草を巡回

国立ハンセン病療養所・菊池恵楓園の絵画クラブの作品を集めた展示会「ふるさと、天草に帰る」が天草で巡回展を開いている。

ハンセン病の診断を受けた日、涙でにじんで見えた夕日。生まれ故郷の海に浮かぶ月と、夜にだけ咲く花。絵を描いたのは、ハンセン病療養所菊池恵楓園の絵画クラブ「金陽会」のメンバー。いま天草で3つの会場を巡回する作品展が開かれている。

会場の設営で指示を出す、蔵座江美さん。900点以上ある金陽会の絵画の管理や作品展の企画を担っている。今回の「ふるさと、天草に帰る」展は、特別な思いで実現したものだった。

■蔵座江美さん
「天草ご出身の二人の絵を中心に今回展覧会をさせていただいているので、地元の方に天草ご出身の方がどういう風景を描いていらっしゃるか、どういう思いで描いていらっしゃるかというのを絵を通して感じていただけると嬉しいなと思う」

金陽会のメンバー10人のうち、中原繁敏さんと吉山安彦さんは天草出身。中原さんは6年前に亡くなったが、吉山さんは91歳になった今でもただ1人、絵を描き続けている。「ふるさとに帰ることができなかった2人の作品を天草で展示する」それが蔵座さんの目標のひとつだった。

上天草市の寺を訪ねた蔵座さん。今回の作品展を準備する中で中原さんがこの寺に作品を寄贈していたことがわかったのだ。

■金性寺 田中省吾住職
「今とちょっと形が変わっているので、このお地蔵さんがこの辺りになって、この建物がないんだよね」

ふるさとで大事にされていた絵を蔵座さんは、他の作品とともに会場に並べることにした。

最初の会場は天草市。地元の風景が描かれた作品に、多くの人が足を止めていた。

■作品展に来た人
「『おかえり』という感じ。天草の風景が満載」
「世間の風評に負けないで、こんなに描いているというのが涙が出る。すごいというより他はない」

巡回展の次の会場は上天草市。この日訪れたのはハンセン病について事前に勉強してきたという近くの小学生。療養所の仲間が眠る納骨堂を中心に据えた作品は間近で見ることで初めて気づくことも…。

■蔵座江美さん
「絵の具が凹凸になっているの、わかる?横から見たらわかるよね。立体的になってるでしょ?」
「森さんは病気で少し手が不自由だったので、キャップをひねったりするのが大変だった。なので、チューブをそのままつけてる。筆に使わずにね。そういう描き方をしている」

子どもたちも少しずつ作品と向き合い始めていた。

■鑑賞した小学生
「早く菊池恵楓園から出て、自分のお家とかに帰りたいなあって思ってる」
「ふるさとに帰りたいとか、そういう気持ちで描いたと思う」

作品展には、中原さんや吉山さんのかつての同級生や親族も顔を出すという。

■作品展に来た人
「人間の無知の部分、医学に対しても無知の部分がこういう迫害を起こしたと思ったら、今新型コロナもこういう状態の中で、自分自身も考えさせられる部分もたくさんある」
■蔵座江美さん
「『過去の歴史』としてではなく、ハンセン病問題のことを今も続いてる問題だし、今もこの療養所にいらっしゃるんだよということを伝えていくという意味では、本当に金陽会の絵ってその力を持っているのでぜひ足を運んでいただきたいと思う」

ふるさとに帰れない入所者が絵画に込めた思い。いま、そのふるさとの地で私たちに訴えかけている。

熊本2020.10.27 19:14

球磨川治水対策を具体検討 協議会初会合

7月豪雨で氾濫した球磨川の治水対策について、新たな協議の場として設置された「球磨川流域治水協議会」の初会合が27日開かれ、来年春までに具体的な治水対策をまとめる方針を決めた。

初会合には国土交通省や県、流域12の市町村長のほか九州農政局と熊本地方気象台が出席した。球磨川の治水対策をめぐっては蒲島知事が今年8月「川辺川ダムも選択肢の一つ」と発言し、検証委員会ではダムがあった場合とない場合の検証結果をまとめた。このうちダムがあった場合は「7月豪雨による人吉市の浸水面積を約6割減少できた」とする一方「全ての被害を防ぐことはできなかった」としている。

27日から始まった協議会では検証委員会の結果をもとに具体的な治水対策の検討を進める。初会合では国からダム整備の加速化や水害リスクの低い地域への住民の移住などが提案された。一方、市町村のトップからは治水に加え土砂崩れへの対策を求める意見も出た。

蒲島知事はこの協議会での議論と並行して流域住民の意見も聞きながら年内のできるだけ早い時期に治水の方向性を示す方針。その後協議会では、知事の方向性を踏まえて来年春を目標に具体的な治水対策を策定するとしている。

熊本2020.10.27 18:58

県内いじめ件数約1000人増加

県内の不登校の児童生徒の数が過去10年で最も多くなり、いじめの件数も前の年に比べおよそ1000件増えたことがわかった。文部科学省によると、昨年度の県内の小中学校や高校のいじめの認知件数は、前年度から969件増えて6539件となった。これは1000人の児童生徒に対して33件のいじめが認知されていることになる。高校では減少傾向にあるものの小学校では1033件増えている。小学校が増加した事に対して県の教育委員会は「早期解消を図るため、些細なトラブルも積極的に認知した結果」と分析している。また、暴力行為についても前年度に比べ58件多い324件、不登校などによる長期欠席は3317人と過去10年で最も多くなった。

熊本2020.10.27 12:16

冷え込み続く阿蘇 雲海も

朝晩の冷え込みが続く中、阿蘇谷で雲海が見られた。
雲海は地表の空気がで冷えて気温が下がり上空の気温と逆転した時に起きる現象。阿蘇谷の雲海は今の季節に見られることが多く、綿を敷き詰めたように阿蘇谷をおおいつくした雲の上に阿蘇の五岳が浮かび上がった。27日の阿蘇市乙姫の最低気温は3.1度で平年より3.6℃低い11月中旬並みの冷え込みだった。

熊本2020.10.27 12:13

菊池氏の刀剣展 今年はオンラインで開催

熊本県菊池市では、3年前から菊池一族にちなむ刀剣の展示会「延寿鍛冶展」を開いていたが、今年はコロナの影響でオンラインでの開催を試みている。
熊本ゆかりの日本刀の数々を動画で紹介するオンライン展示会。中世、菊池一族のもとで「延寿(えんじゅ)」という刀鍛冶集団が数々の名刀を生み出していたという史実をもとに日本の名刀の歴史が紹介されている。同市西寺にある八坂神社。京都から招かれた初代、延寿太郎国村の屋敷跡とされ、延寿鍛冶は、この地で菊池一族の庇護のもと数々の名刀を生み出した。菊池一族の衰退とともに延寿鍛冶は歴史の表舞台から姿を消する。しかし太平の世が訪れてからも、延寿刀は、その縁起の良い銘もあって大名同士の贈り物にされるなど、名刀として大切にされた。そして現代まで、延寿の名は愛好家の間で、知る人ぞ知る刀として語り継がれていた。
3年前に菊池市で始まった「菊池一族と延寿鍛冶展」。毎年、多くの人が訪れたが、菊池観光協会の実行委員が驚いたのは「刀剣女子」と呼ばれる女性の来場者の多さだった。約8割が女性で、刀の前から1~2時間動かないほど熱心な人もいた。オンラインゲーム「刀剣乱舞」に端を発した刀剣ブームで、刀剣に惹かれる愛好家のすそ野は、思わぬ広がりを見せていたのだ。
実行委では今春も第4回の延寿鍛冶展を開催予定だった。しかし、新型コロナウイルスの影響で開催が延期されてしまった。そこで実行委では、実際の展示会の代わりにオンラインでの動画配信を決定したのだ。実行委メンバー自身が延寿鍛冶について取材して、シナリオをまとめた。監督を務めた中原源士郎さんは「刀だけでも美しいし、見るに堪えるものはできると思ったが、刀が生れる原因や要因をきちっと紹介してあげて、初めて刀の美しさにもっと迫れる」と考えた。工藤忠実行委員長も「菊池に来たくても来れない人たちに向けてお届けできているのはオンラインの強み」と前向きにとらえている。
完成した動画は29分。延寿刀はもとより、延寿の起源にあたる「来(らい)」の刀や延寿の流れを汲んだ「同田貫(どうだぬき)」などの名刀を紹介している。
とはいえ、今回制作に携わり、生の刀に魅せられたメンバーは、「来年こそは、実際の展示会の開催を目指す」としている。「ぜひ映像じゃなくて生の刀を見ていただいて本当にきれいだなと思ってもらいたい」予防しながら桜のきれいな3~4月の開催予定だ。
オンライン展示会は11月15日まで開催。動画は、展示会の入場料にあたる7日間のレンタル料かいつでも見られるダウンロード料を支払うと見ることができる。全ての刀の解説を収録した29分の動画のレンタル料は600円。「来」「延寿」「同田貫」「水心子」など刀ごとの動画のレンタル料は各200円。詳しくは展示会の公式サイトをご覧ください。

熊本2020.10.27 10:45

母子の命守る 蓮田太二さん死去

「こうのとりのゆりかご」いわゆる赤ちゃんポストを開設した慈恵病院理事長の蓮田太二さんが熊本市内の病院で亡くなった。84歳だった。
蓮田太二さんは熊本大学医学部を卒業した後、熊本市西区の慈恵病院で産婦人科医として勤務、1978年から理事長を務めた。
13年前の2007年には親が育てられない子どもを匿名でも受け入れる日本版の「赤ちゃんポスト」・「こうのとりのゆりかご」を開設した。当時は、「子どもを遺棄する親が増える」などと批判を受けたが、予期せぬ妊娠に悩む女性とその子どもを救いたいという思いから開設に踏み切った。
蓮田太二理事長
「赤ちゃんが遺棄される事件の記事を見たときは、本当に涙が出た。自分でなんで助けられなかったのかと。ただ傍観者に過ぎなかったのではないかと」
「ゆりかご」には13年間で155人が預け入れられている。
長男で病院の副院長を務める蓮田健さんは。
「困難に立ち向かうことが度々で体調を崩し、ここ数年は闘病生活が続いていました。84歳の天寿を全うしきっと天国で安らかに過ごしていることと思う」
「ゆりかご」の運営にともに携わった元看護部長の田尻由貴子さんは。
「いろんな批判があっても産婦人科医師として命ということをすごく大事にされていて、命を救うことに命を懸けていらっしゃった」
熊本市の大西一史市長は。
「これまで妊娠に悩む女性をはじめ母子の支援に長きにわたり献身的に取り組んでこられた。心からお悔やみ申し上げる」
自らの人生をかけて母と子の幸せのために尽力した蓮田さん。こんな言葉を残している。
「最終的な砦として私たちはみなさんを守っていきたい。できるだけ預ける前に私たちに相談してください。そうすると赤ちゃんも幸せになる。これが私たちの願いです」

熊本2020.10.26 19:13

九州初持続化給付金不正6人逮捕

新型コロナウイルスで業績が悪化した事業者を支援する持続化給付金をだまし取ったとして少年2人を含む6人が逮捕された。
詐欺の疑いで逮捕されたのは宇城市の農業江﨑優紀容疑者41歳など熊本市と宇城市の10代から40代の6人。
警察によると江﨑容疑者らはことし6月末から7月中旬にかけて個人事業主と偽って持続化給付金を国に申請し、3件分・あわせて300万円をだまし取った疑いが持たれている。警察は江﨑容疑者らの認否を明らかにしていないが、このほかにも余罪があるとみて調べを進めている。
持続科給付金をめぐっては不正な受給が全国で発覚し、逮捕されるケースが相次いでいるが、九州での持続化給付金詐欺による逮捕は今回が初めて。

熊本2020.10.26 19:07

議長逮捕 副議長が陳謝 玉名市

玉名市議会の議長が地震の議長選挙に絡んで現金20万円の賄賂を申し込んだとして逮捕された事件で市議会は市民に謝罪した。
身柄を検察に送られたのは玉名市議会議長の中尾嘉男容疑者62歳。中尾容疑者は去年11月に行われた議長選挙の2日ほど前に市議会議員に自分への投票の見返りとして現金20万円の賄賂を申し込んだ疑いが持たれている。
議長が逮捕されるという事態に玉名市議会は。
玉名市議会・多田隈啓司副議長
「玉名市民をはじめとする大勢の方にご迷惑とご心配をかけたことに心よりお詫び申し上げます」
玉名市議会では今後、議長の不信任案の提出を含めた協議を進める予定。
玉名市の藏原隆浩市長は。
「寝耳に水で驚いている。市民に不利益がないよう議会の運営が停滞しないことを願う」
警察は議会事務局などを家宅捜索し、議事録や名刺などおよそ150点を押収し、調べを進めている。

熊本2020.10.26 19:04

被災の鉄道 線路歩いて復旧体感

11月1日の全線再開を前に、肥薩おれんじ鉄道が復旧した線路などを歩く「レールウォーク」を開催した。このイベントは、7月豪雨の被災状況や復旧の様子を知ってもらおうと企画。約60人が参加し、線路を歩きながら佐敷トンネルを目指した。7月豪雨により、肥薩おれんじ鉄道は佐敷トンネル付近の斜面が崩壊し、八代・佐敷間は現在も不通。参加者は約2キロを歩き、佐敷トンネルを見学したほか、被災した旅館や醤油蔵も訪問し、当時の状況について説明を受けた。

熊本2020.10.26 14:49

天草で幻想的な「けあらし」

25日の熊本県内は各地で冷え込み、天草市の楠浦湾では海面から霧が立ち上がる「けあらし」と呼ばれる現象が見られた。「けあらし」は、気温よりも海水の温度が高い時、水面から湯気のように霧が立ち上がる現象。朝日が昇り始めると辺りは黄金色に輝き、幻想的な光景が浮かび上がった。25日は人吉市で5.5℃、八代市で8.3℃と今シーズンの最低気温を観測。県内はこれから徐々に冷え込みが厳しくなる見込み。

熊本2020.10.26 14:43

死去した蓮田さん「ゆりかご」に込めた思い

熊本市の病院に「こうのとりのゆりかご」(赤ちゃんポスト)を開設した医師の蓮田太二さんが25日、熊本市で亡くなった。84歳。蓮田さんは午前11時37分、済生会熊本病院で心筋梗塞のため亡くなった。蓮田さんは2007年、理事長を務める慈恵病院に「こうのとりのゆりかご」を開設。開設当時のインタビューで「(赤ちゃんが遺棄される事件の)記事を見たときは、本当に涙が出た。自分でなんで助けられなかったのか」と声を詰まらせていた。ゆりかごには、これまでに155人が預け入れられている。なお葬儀は、近親者のみで営まれる。

熊本2020.10.25 17:43

医師 蓮田太二さん死去 赤ちゃんポスト開設 84歳

熊本市の病院に「こうのとりのゆりかご」を開設した蓮田太二氏が25日、熊本市で亡くなった。84歳だった。蓮田氏は25日午前11時37分、心筋梗塞のため亡くなった。蓮田さんは2007年、熊本市の慈恵病院に「こうのとりのゆりかご」いわゆる「赤ちゃんポスト」を日本で初めて開設した。

熊本2020.10.25 13:10

玉名市議会議長逮捕で市役所捜索

玉名市議会の議長が賄賂を申し込んだ疑いで逮捕された事件で、警察は25日朝から玉名市役所を捜索。午前9時に捜査員たちが玉名市役所庁舎に入った。逮捕された玉名市議会議長の中尾嘉男容疑者62歳は、去年11月27日に行われた市議会議長選の2日ほど前、別の市議会議員の自宅で現金20万円の賄賂を申し込んだ疑いが持たれている。24日夜、議長逮捕について玉名市の藏原隆浩市長は「公正で透明であるべき議会の中でそれ(容疑)が事実であれば大変遺憾に思う所だ」と話した。

熊本2020.10.25 12:11

阿蘇市でワーケーション実証事業

新型コロナウイルスの影響で働く環境が一変し、テレワークが広がる中、阿蘇市で「新たな働き方」の実証事業が行われた。

阿蘇の大自然に囲まれながらパソコンに向かう人たち。普段は熊本市内で働く保険会社の社員で、いまは勤務中だ。

■保険会社の社員
「普段デスクで仕事しているより良いアイデアが、新しいものが生まれるようなワクワクした気になる」

「Work(仕事)」と「Vacation(休暇)」を組み合わせた、造語の「ワーケーション」。テレワークを活用し観光地で余暇を楽しみつつ仕事をすることを指す。新型コロナや豪雨の影響で県内の観光業は大きな打撃を受けていることを受け新しい旅行スタイルと働き方の提案をしようと、県と企業が連携し3泊4日の実証事業が行われた。

仕事を終えた男性は午後から家族と合流してリンゴ狩りを楽しんだ。

■保険会社の社員
「切り替えられて、仕事にメリハリがつけられて個人的には楽しんでいる」
■家族
「子どもと夫が過ごす時間も増えるしとても有意義な時間を過ごしている」

観光施設側もワーケーションによる地域活性化に期待している。

■果実の国カップルズ 中山晴喜代表
「多くのお客さんがまた阿蘇に来て頂けるというのはみんな期待しているところだと思う」

ワーケーションは週末に多くなる旅行者を平日に分散できるというメリットがある一方、仕事と休暇の区別がつきにくいことによる労務管理の難しさもある。県は「今回の実証事業で課題を精査し、今後の事業にいかしたい」としている。

熊本2020.10.22 19:24

母親に暴行 傷害致死容疑で76歳息子逮捕

菊池市の住宅で同居する母親に暴行を加え死亡させた疑いで18日、70代の息子が逮捕された。

傷害致死の疑いで逮捕されたのは菊池市泗水町永の井上公隆容疑者(76)。警察と消防によると井上容疑者は16日夜、同居する母・敬子さん(97)の顔を保冷枕で複数回殴るなどの暴行を加えた疑いがもたれている。敬子さんは搬送先の病院で死亡した。敬子さんの死亡後、病院から「頭部に暴行を受けた可能性がある」などの通報があり事件が発覚した。調べに対し井上容疑者は「いうことを聞かない母に腹が立った」と容疑を認めているという。

熊本2020.10.18 18:18

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