栃木県那須町で、夫婦の焼けた遺体が見つかった事件で、4月30日午後、捜査本部が新たに20歳の男を神奈川県内で確保したことが捜査関係者への取材でわかりました。男は実行役とみられ、捜査本部はすでに男から事情を聞いていて、容疑が固まり次第、死体損壊の疑いで逮捕する方針です。 この事件は4月16日、那須町で東京・上野で複数の飲食店を経営する宝島龍太郎さん（55）と妻・幸子さん（56）の焼けた遺体が見つかったもので、すでに佐々木光容疑者（28）と平山綾拳容疑者（25）が死体損壊の疑いで逮捕されています。 これまでの捜査関係者への取材で平山容疑者は佐々木容疑者から遺体の処理を指示された上、事件前日の夜には、品川区のコンビニで遺体を現場に運んだとみられる自分名義の車を知人2人に貸したことがわかっているほか、防犯カメラの捜査などからこの知人2人は事件当日の午前0時ごろ、宝島さん夫婦と都内の住宅で接触し、何らかの暴行を加えた可能性が高いことがわかっています。 そして、その後の捜査でこの2人のうちの1人として20歳の男の関与が浮上。捜査本部が全国に指名手配をかけていたところ、30日午後3時半ごろ、神奈川県内で捜査員が発見したということです。捜査本部はすでに男から事情を聞いていて容疑が固まり次第、死体損壊の疑いで逮捕する方針です。 この事件では指示役とみられる佐々木容疑者は調べに対し、「ある人に頼まれて綾拳に指示した」「宝島さん夫婦のことは知らない」などと供述しているということで、捜査本部は佐々木容疑者に指示をした別の人物が関与しているとみて捜査を進めています。

4月30日 20:56