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ジョコビッチ声明「判断ミスだった」

2022年1月12日 15:50
ジョコビッチ声明「判断ミスだった」

男子テニス世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ選手が12日、SNSで声明を発表し、「間違った情報について正したい」などとしました。

ジョコビッチ選手をめぐっては、オーストラリアの裁判所に提出した書類に「去年12月16日に新型コロナ陽性が最初に確認された」と記入。しかし、それから数日間でイベントなどに参加したことが取りざたされています。

また、入国の時に提出した書類で14日以内にオーストラリア以外の国に旅行していないかを問う設問に「していない」と虚偽の報告をしたことも報道されています。

ジョコビッチ選手は陽性が判明した検査を受けた日が16日で、17日に参加したイベント後に陽性の連絡が入ったことを釈明。

しかし、陽性が分かった次の日、18日にベルグラード市内で、インタビューや写真撮影を行ったことを認め、「判断ミスだったと思います」と述べました。


▽ジョコビッチ選手の声明全文(12日付)インスタグラムより

ノバク・ジョコビッチによる声明1/12/2022

私の活動歴や、コロナ陽性が分かった後のイベント参加についての間違った情報について言及したいと思います。

この間違った情報は正されるべきです。特に、私がオーストラリア国内にいることで入国条件が緩すぎるのではないかという懸念もあります。さらに、私の家族への心を痛めるような事案についても述べたいと思います。

ここで強調したいのは、周りの安全を確保するためにかなりの努力をしたことと、コロナの検査の義務を果たしたことです。

12月14日にベルグラードでバスケの試合を見に行きました。その試合はコロナ陽性者がたくさん出たと報告された試合でした。

新型コロナの症状は出ていませんでしたが、私は念のために簡易抗原検査を16日に受けました。結果は陰性でした。同じ日に認定を受けているPCR検査を受けました。

次の日、私は同じベルグラードで子どもたちに賞を授与するため、テニスのイベントに参加しました。その時も抗原検査を受け、陰性でした。

体調もよく、なんの症状もありませんでしたし、イベントの後になって初めてPCR検査で陽性になったという連絡を受けました。

その翌18日、ずっと約束していたレキップ(フランスのスポーツ紙)との取材を、ベルグラードのテニスセンターで受けました。写真も撮影しました。それ以外の予定はすべてキャンセルしました。

メディアをがっかりさせたくないという理由で、レキップのインタビューは受けてしまいました。ですが、ソーシャルディスタンスをしっかりとり、写真撮影以外の時はマスクを着用していました。

インタビュー後に帰宅してからは、必要日数、隔離しました。しかし、インタビューについてはキャンセルすべきでした。判断ミスだったと思います。

入国書類に関しては、到着の時に伝えたとおり、私のサポートチームが代わりに記入して提出したもので、代理人としては14日以内にオーストラリア以外の国に旅行したかどうかの設問で、間違ったボックスにチェックしてしまって申し訳ないと心から反省しています。

これは単なる人為ミスで意図的なものではありません。

コロナ禍で我々は難しい時を生きています。時にはミスも起こります。本日、私のサポートチームはオーストラリア政府に追加書類を提出したところです。

この問題に関しては間違った情報を正すことが必要だと感じていますが、オーストラリア政府などへの尊敬を表し、これ以上のコメントは差し控えることにします。

全豪オープンでプレーすることは本当に誇りに思っています。選手からもファンからも現地だけでなく世界のコミュニティからも全豪は愛されています。

私はただ世界最高峰の選手を相手に世界最高の観客の前で試合が出来る機会を欲しているだけです。

写真:AFP/アフロ