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春高バレー男子決勝 日本航空が初優勝

2022年1月9日 20:49
春高バレー男子決勝 日本航空が初優勝

第74回全日本バレーボール高等学校選手権大会。9日、東京都渋谷区の東京体育館で男子決勝が行われました。

山梨県代表の日本航空と熊本県代表・インターハイ王者の鎮西が対戦しました。日本航空は20回目の出場にして初めての決勝。準々決勝で前回王者の東福岡に勝利しました。鎮西は34回目の出場で夏のインターハイ王者です。

第1セットと第2セットは鎮西の2年生エース・舛本颯真選手が序盤から多くのスパイクを決め、25-20、25-23で奪います。

第3セット、後がなくなった日本航空はエースの前嶋悠仁選手(3年)にボールを集め、食らいつきます。21-22と終盤でリードを許す展開も、前嶋選手のスパイクで同点とすると、その後も粘りのバレーで得点を重ね、最後は小林柊司選手(3年)がブロック、25-23でこのセットを奪います。

勢いに乗った日本航空は第4セットを優位に進め、25-19でセットカウントを2-2とし決着の行方は最終セットへ。

舛本選手のスパイクが2本連続でアウトになるなど鎮西のミスが目立った一方、日本航空は落ち着いたプレーを貫き、14-11で迎えたチャンピオンシップポイント。最後は主将の前嶋選手がスパイクを決め、大逆転勝利を収めました。インターハイは辞退して臨んだ春高バレー。出場20回目にして初優勝を飾りました。

試合後のインタビューで、日本航空の月岡裕二監督は「本当に最後の最後まで成長しよう、この試合を通じてまた成長しようということで欲を持ってこのゲーム戦ってきたので、最後本当に最高の成長、姿が見られて感無量でした」とコメントしました。

チームを優勝に導き、大会MVPに輝いた主将の前嶋選手は、「全然実感がない。やっぱり本当に夏苦しい思いをしてこの大会に臨んできたので、本当にうれしいです」と語りました。


写真:西村尚己/アフロスポーツ