デモ暴徒化 カザフに“平和維持部隊”派遣
中央アジア・カザフスタンで、燃料価格引き上げに抗議するデモが一部暴徒化するなどの事態を受け、ロシアが主導する軍事同盟は6日、カザフスタンに部隊を派遣すると発表しました。
カザフスタンでは今年に入って燃料価格の引き上げに抗議するデモが各地に広がり、最大都市アルマトイではデモ隊の一部が暴徒化しました。
ロイター通信は、デモ隊との衝突で警察官ら8人が死亡し、300人以上が負傷したと伝えています。
こうした事態を受け、トカエフ大統領は、ロシアが主導し旧ソビエトの6か国が加盟する軍事同盟、CSTO=「集団安全保障条約機構」に支援を要請、CSTOは6日、カザフスタンに一定期間「平和維持部隊」を派遣すると発表しました。
トカエフ大統領はまた、大統領の座を退きながらも実権を握り続けてきたナザルバエフ前大統領を要職から外すなどして事態の鎮静化を図っていますが、抗議活動は収まっていません。