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経済効果10年25億ドル シュガーボウル

2021年12月30日 18:49
経済効果10年25億ドル シュガーボウル

日本時間1月2日、ランキング7位のベイラー大学と同8位のミシシッピ大学がシュガーボウルで激突します。決戦の舞台はルイジアナ州ニューオリンズのシーザーズ・スーパードームです。

88回目を迎えるシュガーボウルは、ランキングトップ10以内のチーム同士が戦うのは60回目。守備のベイラー大と攻撃のミシシッピ大と構図が分かりやすく、実力がきっ抗した激しく魅力ある戦いになりそうです。

BIG-12を制したベイラー大は、3回目のシュガーボウル出場。今季はハードなディフェンスを武器に11の勝利を積み上げ、ここ9年間で3度目のカンファレンス王者となりました。

躍進の原動力は、4年生のジェイレン・ピトリ。ディフェンスバック(DB)のスピードとラインバッカー(LB)のハードさを兼備するハイブリッド守備選手は、70タックル、17.5タックルロスを記録して、BIG-12の最優秀守備選手に選ばれました。

ミシシッピ大のようなダイナミックな攻撃力あるチームに対して、ピトリには相手クオーターバック(QB)にプレッシャーをかけ続けることが課されます。

攻撃では、ランニングバック(RB)エイブラム・スミスに注目です。4年生ランナーは昨季、LBとして4試合に先発しましたが、今季はエースRBに定着して1,429ヤードを記録。ベアーズ(ベイラー大のチーム名)がBIG-12トップのラッシングヤードをマークする立役者となりました。故障明けのQBが先発予定のため、スミスを軸とした地上戦に比重がかかると思われます。

一方、歴代4位となるシュガーボウル10度目のミシシッピ大は、2022年NFLドラフトでQB最上位評価のマット・コーラル中心のオフェンスが売り。3年生司令塔は、1試合あたり平均506.7ヤードで全米4位となった攻撃を指揮しました。

パスで3,000ヤード、ランで500ヤードを記録した全米唯一の逸材です。そのコーラルを守るのが、こちらもNFL注目のオフェンスライン(OL)ニック・ブローカー。身長196センチ、体重138キロの3年生は、シーズン後半にNCAA1部校のQBでは13番目に多い195回もヒットされた自軍の司令塔を守る必要があります。ベイラー大の守備陣は、BIG-12で2位タイのサック数(32)を誇るだけに、ブローカーを軸としたOL陣が試合のカギを握ります。

カレッジフットボウルの最高峰ボウルゲームの一つに数えられるシュガーボウルの使命は、ニューオリンズ市とルイジアナ州の収益を促進し、経済成長を促すアマチュアスポーツイベントを主催・推進すること。

年間を通じて開催されるすべてのイベントを通じて、過去10年間だけでもニューオリンズ市とルイジアナ州に25億ドル(約2874億6000万円)以上の経済効果をもたらしています。

写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ