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奥原希望V3達成 若手へ奮起促す

2021年12月30日 18:19
奥原希望V3達成 若手へ奮起促す

◇第75回全日本総合バドミントン選手権 決勝(30日、武蔵野の森総合スポーツプラザ)

東京五輪のバドミントン日本代表の奥原希望選手(26)が、全日本総合選手権の決勝に出場。日本B代表の水井ひらり選手(21)をストレートで下し、大会3連覇を達成させました。

試合は第1ゲーム開始から奥原選手が5連続ポイントでリードすると、コートの手前に落ちるカットやスマッシュなどの多彩やショットで水井選手を翻弄。21ー11で第1ゲームを終えます。第2ゲームも奥原選手が終始主導権を握り、持ち味のフットワークからポイントを奪うなど、この試合1度も相手にリードを許すことなく力の差を見せて勝利しました。

奥原選手は東京五輪を終えた9月の代表合宿中に右足をねんざ。骨の異常が見つかり、10月中旬に内視鏡による手術を行って、大会へ臨んでいました。

万全ではない状態での3連覇について、「正直手応えは何も感じていない。結果だけ」としながらも、「しっかりもう一回体を整えて、来年世界選手権が日本で開催されるので、そこに向けてスタートラインに立てるようにできたら」と今後の意気込みを語りました。

さらに今大会は世界選手権に出場した日本代表選手が、新型コロナウィルスの水際対策強化の影響で欠場。主力が不在の中で、若手選手がタイトルを獲得するチャンスでもありました。

そんな中、唯一日本A代表として出場した奥原選手は、「ふたを開けてみると、結局はベテラン勢が勝ち上がる場面が多かった。(若手は)このチャンスをものにできなかった悔しさを、もっともっとかみ砕いて感じてほしい」と話し、「『引退するときに頼むよ』って任せられる選手がいればバドミントン界は明るいと思うけと、正直今は数人。すごくさみしいので、もっと頑張ってほしい」と未来を担う若手へ奮起を促しました。