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青森山田が31日登場 目指すは“3冠”

2021年12月30日 16:28
青森山田が31日登場 目指すは“3冠”

28日に“聖地”国立競技場で開幕した、第100回全国高校サッカー選手権大会。これまでに1回戦16試合が行われ、31日の大みそかには2回戦(全16試合)が行われます。

今大会、出場校最多の25大会連続出場となるのが、青森代表・青森山田高校です。

青森山田は日本代表MF柴崎岳選手(29)らを輩出し、第95回大会・第97回大会では頂点に立った強豪校。しかし、優勝候補と目された直近2大会は、連続準優勝で、全国制覇にあと一歩届かず悔し涙を飲んできました。

現在のチームの中心は、キャプテンを務める10番のMF松木玖生選手(くりゅう・3年)。J1・FC東京への加入が内定しており、10月にはU-22日本代表に飛び級で選出。“パリ五輪世代”の初陣となった試合では、世代第1号ゴールを奪う活躍を見せています。

今大会の選手権出場選手の中で、一際大きな存在感を放つ松木選手が、悲願のタイトル獲得に臨みます。

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第99回大会の決勝から5日たった、2021年1月16日。雪が降り積もったグラウンドで、青森山田は新チームを始動させました。

キャプテンに就任したのは松木選手。2年生から10番を背負う青森山田のキャプテンは、「タイトルに掲げているものは全部とりたい」と話し、“タイトル独占”を目標に掲げました。

迎えた2021年度、青森山田は高校サッカー界を席巻。

8月に行われたインターハイでは、準決勝までの5試合で28得点2失点と他を圧倒します。米子北との決勝も激戦の末勝利し、2005年以来16年ぶりに夏を制覇。

さらに、4月から戦っていた高円宮杯プレミアリーグEASTも、12月12日の横浜FCユース戦で勝利したことで、優勝が決定。残る全国大会は全国高校サッカー選手権のみと、“3冠”達成への挑戦がかかっています。

松木選手はチームの雰囲気について、「すごくいいものを作れている」と話し、「結果としてあらわれているし、そこが今年の強みだと思う」と、チームメートとの“絆”が青森山田の力になっているといいます。

高校生活最後の全国の舞台となる冬の選手権。「まずは1試合1試合勝つこと、目の前の試合に集中することが目標。初戦が一番難しいと思うが、そこは自分が経験している分、(チーム)全員に伝えて、“うまい・強い・速い”青森山田のサッカーを見せられたらと思う」と、“3冠”に向けて力強く意気込みました。

青森山田は31日、2回戦の大社(島根)戦から登場。王座奪還へ、名門が一歩踏み出します。

写真:アフロスポーツ