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樋口新葉2位 ガッツポーズから“涙”

2021年12月26日 0:06
樋口新葉2位 ガッツポーズから“涙”

◇第90回全日本フィギュアスケート選手権大会(12月25日、さいたまスーパーアリーナ)

北京五輪代表「3」枠の最終選考会を兼ねたフィギュアスケートの全日本選手権。女子フリーが行われ、ショートプログラム2位の樋口新葉選手がフリーに登場しました。

樋口選手は冒頭のトリプルアクセル(3回転半)の着氷でバランスを崩すも、その後立て直し、残りのジャンプはすべて成功。迫力のある演技を見せました。

演技が終わると両手で力強くガッツポーズした樋口選手。リンクからあがると、感極まり大粒の涙を流しながらコーチと抱き合いました。

得点は、国際スケート連盟(ISU)非公認大会ながらシーズンベストを更新する147.12点。ショートプログラムとの合計221.78点で坂本花織選手に次ぐ2位。北京五輪出場へ大きく前進しました。

演技後、会見で「緊張で足が震えていて、演技前も演技中も本当に足の力が入らないような感覚で滑っていた。ジャンプがちゃんと降りれるか不安なところもあったが、気持ちで乗り切って、落ち着いた演技で最後までいけたので良かった」と振り返りました。

今回の全日本選手権で2位に入り、北京五輪出場に大きく前進した樋口選手。今大会、SPではトリプルアクセルを封印しましたが、北京五輪で挑戦する気持ちがあるか聞かれると、「もちろんそれはあります。自分のやりたいことを出し切りたいと思うので、まだいけるかどうか決まっていないが、自分が持っているものを最大限に生かした試合にしたい」と意気込みました。

■写真:西村尚己/アフロスポーツ