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過去最大…来年度予算案を閣議決定 課題は

2021年12月24日 14:09
過去最大…来年度予算案を閣議決定 課題は

政府は、過去最大の107兆円を超える来年度予算案を閣議決定しました。この予算案の課題について中継です。

来年度予算案の焦点は、コロナ禍から日本経済をいかに回復させるか、です。新型コロナウイルスの流行から2年、いま、町の人はどのように感じているのでしょうか。戸越銀座商店街の方にお話を伺いました。

飲食店の人
「外食というよりも、買い物をしてご自分のおうちで召し上がる方が多いですね。皆さんやっぱりコロナが心配で、中(店内)の方が落ちてますね」

生花店の人
「卒業式とかそういうイベントにからんでくるので、いま予約が入ってる春のご注文に影響が出ないといいなと思ってます」

来年度の予算案は一般会計の総額で107兆5964億円と、10年連続で過去最大を更新しました。このうち予算の3分の1を占める社会保障費は、高齢化で医療や介護の費用がかさみ、過去最大の36兆2735億円を計上します。防衛費も過去最大で、軍備拡張を進める中国などへの対応で5兆3687億円を計上します。また、コロナ対策予備費に今年度と同額の5兆円を確保しました。

そんな中、東京・府中市の市民グループが苦境に立つ人の相談会をおこないました。

「府中緊急派遣村」共同代表・松野哲二さん
「ボランティアに頼らざるを得ないような困窮者の状態を、政府は根本的に考えてほしい」

政府には生活に困窮する人の「声なき声」に耳をすませ、本物の「聞く力」を発揮することが求められます。また、いま、日本の財政は3割以上を借金に頼っていて、若い世代がこの借金を返していくことになります。政府には、解決に向けた本格的な議論を期待したいと思います。