大阪府で、国内で初めて新型コロナのオミクロン株の市中感染が確認されました。これを受け、大阪府が飲食店などに要請している制限は、来月末まで延長されました。

大阪府・吉村洋文知事「大阪府内において、市中感染によるオミクロン株の陽性が明らかになりました。府民の皆さんにおかれましては、大阪府内においてはオミクロン株の市中感染があることを前提に、基本的な感染対策の徹底をお願いしたい」

大阪府では２２日、５人のオミクロン株への感染が確認されました。このうち、３０代の夫婦と１０歳未満の女の子の３人は家族で、海外への渡航歴がなく、感染経路が分かっていないということで、市中感染とみられています。男性は寝屋川市の小学校の教員で、この学校では他にも１人、新型コロナへの感染が確認されました。

さらに、大阪府内ではほかに５人について、これまでまん延していたデルタ株の検査で陰性だったことから、オミクロン株への感染が疑われるということです。このうち２人は、オミクロン株の感染が確認された３人の家族で未就学児。別の２人は、感染経路が分かっておらず、市中感染の疑いがあります。

これを受け、大阪府は、現在、飲食店などに要請している１テーブル４人まで、２時間程度以内の会食の制限を、来月末まで延長することを決めました。