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カーリング女子 五輪へ宿敵韓国とPO決戦

2021年12月17日 17:30
カーリング女子 五輪へ宿敵韓国とPO決戦

◇カーリング 北京五輪世界最終予選(現地16日、オランダ) 女子1次リーグ最終戦 トルコ8-5日本

全9チームで残り3枠の五輪出場権を争う世界最終予選の1次リーグ最終戦。この試合に勝てば出場権を獲得する女子日本代表(ロコ・ソラーレ)でしたが、トルコに敗れ、五輪切符をかけ韓国とのプレーオフで戦うことになりました。

トルコ戦前の時点で、6勝1敗の暫定1位につけていた日本。トルコは2勝5敗で、すでに敗退が決まっていた相手です。

両チーム無得点で迎えた第3エンド。日本は、優位な後攻で2点を取れる状況で、スキップ・藤澤五月選手のラストショットが、ハウス内にあった日本のストーンも出してしまう形となり、1点しか奪えませんでした。

それでも、1-2で迎えた第6エンドでは、藤澤選手が相手のガードをかわして、中央のストーンを押し出すショットを決め、2点を奪い逆転に成功します。

ところが、続く第7エンドで、3点を奪われて再び逆転されると、5-5で迎えた第10エンドにも3点を奪われ、5-8。トルコに敗れ1次リーグ2敗目を喫しました。

この結果、スコットランドと韓国が勝ったため、3チームが6勝2敗で並ぶ展開となります。最終順位は、試合前に行うドローショットチャレンジ(DSC)の平均ポイントで決まり、、スコットランドが27.39cmで1位となり五輪出場権を獲得。次点が韓国で34.27cm、日本はスコットランドとの差、約7センチの34.61cmで3位となりました。

スキップの藤澤選手は、「前半3エンド目に2点取れるところをギリギリ取れなかったりだとか、(第7エンドで)相手に3点取られてしまったところの展開が良くなかった。今思えばもう少し前半に攻めれば良かった」と、悔しさをにじませました。

日本は17日のプレーオフで、ライバル韓国との対戦が決定。平昌五輪では、“メガネ先輩”ことキム・ウンジョン選手が率いる韓国を相手に、日本は予選で勝利しましたが、準決勝では延長戦の末、敗れて1勝1敗。その後、日本は銅メダル、韓国は銀メダルを獲得しています。

それから3年10か月ぶりに対戦した今大会。予選では勝利している日本が韓国に勝てば、五輪出場権を獲得します。

決戦に向け藤澤選手は「チームの状態はそこまで悪くないし、しっかり集中力は保てている。コミュニケーションがもう1段階上がれば、もっといい試合になると思うので、しっかりアジャストして良いショットにつなげられるようにやっていきたい」と、意気込みを語りました。


写真:アフロ