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KMバイオ コロナワクチン製造施設が完成

2021年12月16日 21:15
KMバイオ コロナワクチン製造施設が完成

不活化ワクチンの開発を進める熊本のKMバイオロジクス。ワクチン製造の新たな施設が完成しました。

KMバイオロジクス・永里敏秋社長「一生懸命(ワクチンを)市場に提供できるまで、最後まで力抜くことなくなんとか成し遂げたい」

熊本市のKMバイオロジクスは新型コロナウイルスの不活化ワクチンを開発中で、今年10月から実用化に向けた臨床試験の最終段階に入っています。

今回、不活化ワクチン生産のために新設されたのはワクチンの品質試験と製造に用いる試薬を保管する設備です。国の補助金を受け、今年2月に着工後、およそ10か月で完成しました。

また、不活化ワクチンをつくる工程で必要なウイルスの培養などのために、既存の新型インフルエンザワクチンの設備を改造したということです。

KMバイオロジクス・永里敏秋社長「選択できるワクチンが国民にあっても良いのではないか」「できあがったこの設備を(使って)1日でも早く国民の皆様に、市場に(ワクチンを)提供できればと強く感じた」

KMバイオロジクスによりますと、不活化ワクチンの臨床試験は順調に進んでいていて、前倒し承認が認められた場合は「来年の実用化も考えられる」としています。