ドゥテルテ大統領 上院選立候補を取り下げ
フィリピンのドゥテルテ大統領が、来年の上院選への立候補を取り下げました。任期満了後の進退については、方針が二転三転しています。
ドゥテルテ大統領は、来年6月の任期満了に伴い政界を引退すると表明していましたが、先月、一転して、来年の上院議員選挙への立候補を届け出ていました。しかし、地元メディアによりますと、新型コロナウイルス対応などを理由に、14日、立候補を取り下げたということです。
憲法で大統領の再選が禁じられていることから、当初は、副大統領選挙への立候補に意欲を示すも断念していて、進退の方針は二転三転しています。依然として、他の選挙への立候補の可能性は残されていて、今回の取り下げが政界引退につながるかは不透明です。
ドゥテルテ大統領をめぐっては、容疑者の殺害も辞さない薬物犯罪への強硬な取り締まりについて、国際刑事裁判所が正式に捜査すると決めています。ドゥテルテ大統領は、これまで、捜査へのけん制を繰り返していましたが、大統領退任後も影響力を保持できるかが注目されています。