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ケンタッキー州の死者100人超か 米竜巻

2021年12月12日 13:29

アメリカ中西部や南部で10日から11日にかけ広い範囲で竜巻が発生し、ケンタッキー州では死者が100人を超えるとみられています。大きな被害が出ているケンタッキー州から橋本雅之記者の報告です。

特に大きな被害が出たケンタッキー州メイフィールドの現場では、今も停電が続いていて、周辺は車の明かりのみ。大きな信号機は根元からなぎ倒され、レンガ造りの大きな建物は完全に崩れ落ち、レンガが粉々になるなど竜巻の威力のすさまじさを物語っています。

ここから車で10分ほどの場所にあるろうそく工場では、建物が倒壊し、多数の死傷者が出ました。当時、工場には110人ほどの従業員がいて、約40人が救出されたということです。

ろうそく工場の元従業員「2年ほど前に夜勤で働いていた。私も巻き込まれていたかもしれない。工場で被害にあった人たちは気の毒で仕方がない。胸が張り裂けそう」

自宅が倒壊した女性「私はまだ信じられない。この家はとても頑丈につくられているので、まさかこんなことになるとは思ってもいなかった」

ケンタッキー州の知事によりますと、州内だけでも死者は100人を超える可能性があるということです。

また、イリノイ州ではインターネット通販大手・アマゾンの倉庫に竜巻が直撃しました。倉庫には当時、約50人の従業員がいましたが、建物が崩れるなどして、少なくとも6人が死亡したということです。今も行方が分かっていない人の捜索が続いています。

竜巻は全米で6つの州にわたって確認されていて、今後、死傷者はさらに増えるおそれがあります。ケンタッキー州の現場周辺では、現在も停電が続いていて、寒さも厳しくなる中、住民の方にとっては不安な一夜となりそうです。