新型コロナウイルスへの対策緩和のあと、感染拡大が続く韓国では、２日連続で重症者と死者がともに過去最多を更新し、状況の悪化に歯止めがかかっていません。

韓国では２８日の発表で１日の新規感染者が３９２８人となり、５日連続で４０００人前後の高い水準が続いています。新たに亡くなった人は５６人、重症者は６４７人で、いずれも２７日に続き過去最多を更新しました。

韓国では今月１日から“ウィズコロナ”を目指して、飲食店の営業時間の制限を撤廃するなど規制を大幅に緩和し、この週末もソウルの繁華街では多くの若者たちが夜遅くまで出歩く様子が見られました。ただ、ソウルを含む首都圏を中心に医療体制のひっ迫が続いていることから、政府は２９日にも新たな対策を発表する見通しです。

また、新たな変異株「オミクロン株」の拡散への懸念が強まる中で、韓国政府は２８日からアフリカ南部８か国からの外国人の入国を禁止しました。

韓国国内では、これまでに「オミクロン株」の感染は確認されていないとしていますが、警戒が強まっています。