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感染悪化…オーストリア全土でロックダウン

2021年11月23日 10:59

ヨーロッパで新型コロナウイルスの感染状況が急速に悪化する中、オーストリアで22日、全土でロックダウンが始まりました。ドイツでも規制強化の動きが広がっています。

オーストリアでは22日から、通勤通学など必要最低限な場合を除いて外出が禁止され、生活必需品を扱う店を除き、商店は営業できなくなりました。期間は最長20日間としています。この秋、EU(=ヨーロッパ連合)の域内で全国的なロックダウンの導入は初めてです。

オーストリアでは今月に入り感染が急拡大し、1日の感染者数は過去最多の1万6000人を超えました。早い時期にワクチン接種を完了した高齢者や、接種対象となっていなかった子どもの感染が深刻だということです。

一方、隣国のドイツでも1日の新規感染者が6万人を超えるなど、感染拡大に歯止めがかかっていません。このため、22日から感染が特に深刻な州で、生活必需品を扱わない店の営業が禁止されるなどの措置が始まりましたが、メルケル首相はさらなる規制強化が必要との認識を示しています。