台湾当局がヨーロッパのリトアニアに事実上の大使館である出先機関を開設したことに対し、中国政府は、「必要なあらゆる措置をとる」としてリトアニアへの報復措置を示唆しました。

台湾当局は１８日、リトアニアの首都ビリニュスに事実上の大使館である「駐リトアニア台湾代表処」を正式に開設したと発表しました。

台湾の出先機関をめぐっては、相手国は「一つの中国」を主張する中国政府への配慮から、「台湾」の名称を使うことを認めないのが一般的ですが、リトアニアはヨーロッパでは初めて「台湾」の名を使うことを許可しました。

これに対し、中国外務省の報道官は会見で、「強烈な抗議と断固とした反対」を表明した上で、「必要なあらゆる措置をとる」としてリトアニアへの報復措置を示唆しました。

具体的な措置については、「期待していてください。これはリトアニアの身から出たさびです」と強調しました。ヨーロッパでは他にもスロバキアやチェコなどが中国との関係を見直し台湾との結びつきを強める動きを見せていて、中国政府は強く警戒しています。

写真：趙立堅報道官