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【五十嵐予想2】日本Sカギは決断力の速さ

2021年11月19日 20:25
【五十嵐予想2】日本Sカギは決断力の速さ

20日に開幕するプロ野球・日本シリーズ「オリックス×ヤクルト」へ向け、セ・パ両リーグで活躍した元プロ野球選手の五十嵐亮太さんが大胆予想。五十嵐さんは現役時代にヤクルトとソフトバンクで日本シリーズに5度出場し、すべてで日本一を経験しています。

そんな五十嵐さんの優勝予想はヤクルトとする中で、勝負を分ける采配のポイントについて語りました。

「日本シリーズには“延長戦”があります。ここがレギュラーシーズン・CSとの最大の違い」

今シーズンは新型コロナウイルス感染症対策の一環として、試合時間の短縮を目指す「9回打ち切り」ルールが採用されていました。しかし、感染状況の改善なども考慮し、日本シリーズでは例年通り延長12回制となります。

「勝利の方程式を投入するタイミングが延長戦がある分、難しくなると思います。同点や僅差のビハインドでも起用するのか、それとも延長戦を見据えて温存させるのか。ここでカギとなるのは“ブルペンへ電話する決断力の速さ”です」

◇ヤクルトの勝利の方程式

8回清水昇投手(72試合登板)から9回マクガフ投手(31セーブ)の継投

◇オリックスの勝利の方程式

8回ヒギンス投手(49試合登板)から9回平野佳寿投手(29セーブ)の継投

こういった勝利の方程式となる継投策を投入するタイミング、ベンチの決断力がリリーフ陣に与える影響について五十嵐さんは、こう説明します。

「ベンチからブルペンへの電話がいつものタイミングでこないと、投手陣は『あれ?ベンチも起用に悩んでいるんだな』と思います。ベンチの悩みが選手に伝わると、やはり選手の中に“違和感”が生まれます。マウンドへ上がるまでのコンディション・メンタルの準備はいつも通りいかないと、普段の力が発揮できない要因になる可能性もあります。首脳陣も当然、悩むポイントですが、ここでの決断を早くすることがカギだと思います」

その中で、五十嵐さんはヤクルト高津臣吾監督の采配に注目しています。

「元投手でブルペンを経験していた監督なので、リリーフ陣の気持ちはよくわかっています。念入りにシミュレーションはしているはずだと思います。先発を交代させるタイミング、勝利の方程式をつぎこむタイミングが見所です」

「スアレス投手や金久保優斗投手などロングリリーフができる投手をそろえている部分でも、ブルペン陣はヤクルトに分があると思います」

ブルペンのリリーフ陣の充実さからもヤクルト優位と予想しました。

【五十嵐予想3】の記事では神宮球場ではなく東京ドーム開催になる影響について、語っています。