岸田総理大臣は、１７日夜、フィリピンのドゥテルテ大統領と電話で会談し、両国で、外務・防衛閣僚会合、「２＋２」の立ち上げに向けて、検討を進めていくことで一致しました。岸田総理としては、海洋進出を強める中国を念頭にフィリピンとも安全保障面での連携を強化する狙いがあるとみられます。

両首脳は、また、地域情勢についても意見交換し、岸田総理は、中国を念頭に、「東シナ海や南シナ海での一方的な現状変更の試みを強く反対する」と述べました。

一方、岸田総理は、インフラ整備や新型コロナウイルス対策などで引き続きフィリピンを支援していく考えを伝え、ドゥテルテ大統領は、「日本は兄弟よりも近い友人である」などと述べ、謝意を示したということです。