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シリア空爆“隠蔽”米国防長官が報告命じる

2021年11月16日 7:37

アメリカ軍がシリア東部での空爆により、民間人ら80人を殺害、その事実を隠蔽していたとの報道を受け、アメリカ国防総省は15日、オースティン国防長官が軍の司令官に報告を命じたと明らかにしました。

この問題は有力紙ニューヨーク・タイムズが報じたもので、シリアで過激派組織「イスラム国」掃討作戦が大詰めを迎えていた2019年3月、アメリカ軍が東部バグズ付近を空爆し、女性や子どもを含む80人を殺害した、としています。

空爆の後、軍内部で戦争犯罪となる可能性を指摘する声が出たものの、「違法ではない」として上層部には報告されず、隠蔽されたとしています。

アメリカ中央軍はニューヨーク・タイムズに対し80人のうち16人は「イスラム国」の戦闘員で、4人が民間人、残りの60人は民間人かどうかわからないと回答したということです。

国防総省の報道官は、「民間人への被害を防ぐためにあらゆる努力を行っていく」としています。