ワクチン3回目接種 新方針で戸惑いの声も
15日から始まったのが、3回目接種用の新型コロナウイルスワクチンの配送です。3回目接種をめぐる新たな方針で、戸惑いの声も聞かれました。
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15日から始まったのが、3回目接種用のワクチンの配送です。早速15日朝、愛知県や千葉県の保健センターに到着。
すでに国民のおよそ75%が2回の接種を終えている中、政府は来月から3回目接種を始めるとしていて、来月と来年1月に接種する、およそ412万回分のファイザー製ワクチンが全国の自治体へ届けられます。
zeroが訪ねたのは東京・清瀬市の医療機関です。
「ここに入ってますね。きょう届いたものです」と、届いたばかりだという3回目接種用のワクチンは、箱の中にびっしりと入っていました。
──何人分になる?
「6人用でやったり、7人用でやったり、約1300人~1400人(分)」
しかし、聞かれたのは戸惑いの声です。
大塚耳鼻咽喉科医院・院長
「時間が短いのでなかなか大変だな。もっと早く言ってくれれば良かった」
そのワケは、15日に決まった3回目接種をめぐる新たな方針です。厚生労働省の専門家会議は3回目接種について、来月1日から18歳以上を対象に実施することを了承。
さらに、接種時期について、2回接種から原則、おおむね「8か月以上」としていますが、地域の感染状況を踏まえ、自治体の判断で「6か月以上」に前倒しできることも了承されました。
また、2回目までと異なるワクチンを打つ「交互接種」についても了承され、現時点ではファイザー製を使うことになりました。モデルナ製については、3回目接種として使うかどうかは現在、審議中です。
15日午後9時前、清瀬市役所で見せてくれたのは…。
清瀬市・ワクチン担当者「もうすでに“8か月以上”という(内容で)印刷をしていますので、もう修正はきかないというもの。年内に発送を予定している約2500人分の接種券の同封物」
すでに印刷済みのものは、このまま発送せざるを得ないといいます。
ワクチン担当者
「『ワクチンの効果が消える前に追加接種を』の考え方は理解してる。8か月後に接種を受ける前提のスケジュールで準備を進めていたので。できる限り対応したいと思っていますが、どこまでできるか少し不安が残ります」
2回接種済みの人は…。
2回接種済み・会社員(40代)
「2回目は9月です。(3回目接種は)できるならすぐやりたい。でも同じ(ワクチン)のがいい。やっぱり安心だね」
東京の新たな感染者は7人で、今年最も少ない人数に。全国では79人、これも今年最少です。沖縄は、およそ1年4か月ぶりに新規感染者数がゼロでした。
(11月15日放送『news zero』より)