クーデターが起きたミャンマーで、今月１２日に禁錮１１年の判決を受けた現地メディアのアメリカ人ジャーナリストが１５日、釈放されました。すでに国外に出たということです。

釈放されたのは現地の英字メディア「フロンティア・ミャンマー」の編集幹部で、アメリカ国籍のダニー・フェンスター氏です。フェンスター氏は今年５月、空港で出国直前に拘束され、虚偽の情報を広めた「扇動」など複数の罪で、今月１２日に禁錮１１年の有罪判決を受けていました。

今回の釈放は、アメリカのビル・リチャードソン元国連大使がミャンマー軍トップのミン・アウン・フライン総司令官と面会して実現させたとみられ、フェンスター氏はリチャードソン元国連大使と共に、すでに国外に出たということです。

ミャンマー軍側はＮＮＮの取材に対し、「両国の緊密な関係性などを考慮して釈放した」と述べました。クーデター後に外国人ジャーナリストが重罪で有罪判決を受けたのは初めてで、アメリカや人権団体などが非難する声明を出していました。


写真：釈放されたフェンスター氏（左）と元米国連大使（Ｒｉｃｈａｒｄｓｏｎ　Ｃｅｎｔｅｒ提供）