１１月２２日の「いい夫婦の日」を前に、夫婦関係についてのアンケートが公表されました。詳しく見ていきます。


■ニューヨークに到着した小室眞子さん夫妻

まずは、こちらのご夫婦。日本時間の１４日夜、ニューヨークに到着した小室眞子さん、圭さん夫妻が、新天地で新生活となりました。

報道陣の声かけに穏やかな表情で会釈をしていました。滞在先へと向かう車へ乗り込む前には眞子さんが笑顔でお辞儀をしたり、手を振ったりする姿もありました。

小室さんは、ニューヨークの大手法律事務所で、事務職員である法務助手の仕事をしながら、来年２月の司法試験の準備をすることになります。


■夫婦に関するアンケートの結果公表

１１月２２日は「いい夫婦の日」ですが、明治安田生命が行った夫婦に関するアンケートの結果が公表されました。

新型コロナウイルスが長引いて、働き方や休日の過ごし方も変わりました。そうした影響で夫婦関係にも変化があったのでしょうか。

夫婦の仲が「悪くなった人」は８．２％。「良くなった人」は、そのおよそ２．５倍の２０．２％という結果になりました。

街の人にも聞いてみました。

結婚８年目（夫）「一緒にいる時間は増えたけど、関係はずっと変わらずです。（円満の秘訣［ひけつ］は）妻に従っていればいいです」

――ママからパパへの不満は？

娘「パパがゴミを捨ててくれないこと？」

結婚して９年（妻）「お願いしていることをだいたいやってくれないので…。今まで（パパは）仕事のことしかやってこられなかったので、家のことを急にお願いしても難しいとは思っているんですけど、実際、家にいられると『なんで？』という感じになってしまう」

アンケートに戻って、「仲が良くなった」人と「仲が悪くなった」人の何が違ったのか、見ていきましょう。

在宅時間はどちらも増えた人が多くて、増えた時間もほぼ同じですが、その増えた在宅時間の過ごし方に違いが出ていました。

夫婦仲が良くなった人では「家族と一緒に過ごす時間」に使ったと答えた人が８２．１％と最も多かった一方で、夫婦仲が悪くなった人では３１．８％でした。その差は５０．３ポイントとかなり大きいです。

では、夫婦仲が悪くなった人は、どう過ごしているのでしょうか。

悪くなった人が良くなった人を最も上回った過ごし方が「（趣味など）一人の時間」に使ったでした。仲が良くなった人より、悪くなった人の方が１０．７ポイント上回りました。

在宅時間が増えて、その時間を家族と過ごすのか、一人で過ごすのか、夫婦仲を深める鍵はそこにあるかもしれませんね。


■結婚式と新婚旅行コロナで変化

結婚式と新婚旅行についても、コロナによる変化がありました。結婚式を挙げなかった夫婦は、コロナ禍以前に結婚した「新婚ではない夫婦」では２０．４％だったのに対し、２０１９年１０月以降に結婚した「新婚夫婦」では５８．８％でした。およそ６割の人が結婚式を挙げていないということになります。新婚ではない夫婦の３倍になっていました。

コロナの行動制限もあったので、新婚旅行に行っていない夫婦もいます。コロナ禍の影響をまさに受けた新婚夫婦は６８．８％と７割近く。こちらも、新婚ではない夫婦の３倍以上です。

調査結果を分析した明治安田総合研究所・フェローチーフエコノミストの小玉祐一さんは、「式や新婚旅行をしないことで、結婚指輪や家財道具により多くの予算を割くことが可能になった。このまま結婚式離れが定着する可能性もある」と指摘しています。

コロナを機に、既成の形式にとらわれないスタイルが広がりました。自分らしい結婚が広がっていくかもしれません。


■夫婦円満の秘訣は？

では、夫婦円満の秘訣を知りたいですよね。結婚からおよそ２年以上が経過している新婚ではない夫婦で、「新婚当時よりも今の方が仲が良くなった」と答えた人はどれくらいいるのでしょうか。

半数以上は「変わらない」のですが、「仲が良くなった」人が３１％と「仲が悪くなった」人のおよそ２倍という結果になりました。

この「仲が良くなった」と答えた人に、その理由を聞いたら、結婚年数によって違いがありました。

全体的には「コミュニケーションや会話によりお互いへの理解が深まったため」が多いのですが、一般的に子育ての負担が大きくなる結婚４～５年の人は「配偶者が家事や育児に協力的なため」が最も多かったです。

子育てが一段落する結婚２５年以上の人は「お互い適切な距離感を保てるため」「労りや感謝の気持ちを示してくれるため」がそれぞれ同率で１位でした。

ライフステージの変化によって、夫婦仲が良くなる理由も変わります。

街の人たちにも夫婦円満の秘訣を聞きました。

――夫婦円満の秘訣は？

結婚して４８年（夫）「あまり干渉しないようにね」

結婚して４８年（妻）「私は最高だと思っている」

去年１２月に結婚（妻）「コロナで（夫が）在宅になったのはありがたい。週末も（子どもと）３人で過ごしているから、少しは一人の時間がほしい」

――夫婦円満の秘訣は？

結婚して９年（妻）「一緒に笑い合うことかなと思っています」

娘「私たちが寝たときにパパが帰ってきて、二人でカードゲームやっているらしいよ。二人だけでずるいの」

コロナで価値観が多様化し、変化も生まれました。コロナが落ち着き、そういう変化を「こうあるべき」と押しつけるのではなく、互いに尊重しあっていけたらいいなと思います。

（１１月１５日午後４時ごろ放送　ｎｅｗｓ　ｅｖｅｒｙ．「ナゼナニっ？」より）