第２次岸田内閣の発足を受け岸田首相が会見し、新型コロナウイルス対策として来月から３回目のワクチン接種を始め、１８歳以上の希望する全ての人が接種できるようにすると述べました。

岸田首相「国民の信頼と共感を得ながら、丁寧で寛容な政治を進めていく。この道以外に国民からの信任を保っていく道はない」

岸田首相は３回目のワクチン接種について、１８歳以上の希望者全員を対象に来月から開始し、１２歳未満の子どもにも薬事承認された後、接種を始めることを明らかにしました。

また、飲むタイプの治療薬は年内の実用化を目指し、薬事承認が行われれば速やかに６０万回分を医療現場に提供し、さらに１００万回分を確保する方針を示しました。その上で、来年の６月までに司令塔機能の強化を含めた感染症危機管理の抜本的強化策を取りまとめるとしています。

岸田首相「コロナ禍で厳しい経済状況にある学生に対しても、就学を継続するための、１０万円の緊急給付金を支給いたします」

また、岸田首相はコロナ禍で困窮する大学生や専門学校生に１０万円を支給することを明らかにしました。

事業者向けには、去年の持続化給付金並みの支援を事業規模に応じ１１月から３月分までの５か月分をまとめて一括で支給し、雇用調整助成金の特例を来年の３月まで延長することも発表しました。

また、自動運転による自動配送のサービスを可能とするための法案を来年の通常国会に提出する方針を明らかにしました。

さらに岸田首相は、自民党総裁として憲法改正を進めるため、党内の体制強化や国会で精力的な議論を進めるよう指示したことを明らかにしました。