東ヨーロッパ・ポーランドの国境に、隣国ベラルーシから大量の移民が押し寄せていて、警備のために軍が投入されるなど緊張が高まっています。

ポーランドとベラルーシの国境では、今年７月ごろから、中東などからヨーロッパに渡ろうとする移民が増え始め、ロイター通信によりますとおよそ４０００人にのぼっています。

一部は、国境に設置された有刺鉄線を破壊しようとするなど、緊張が高まっていて、ポーランド政府は軍１万２０００人を派遣し移民の流入を阻止しています。

ＥＵ（＝ヨーロッパ連合）などは、ベラルーシのルカシェンコ政権が経済制裁を受けた報復として、ビザを発給して入国させた移民をＥＵ域内に意図的に送り込もうとしているとして非難しています。

移民は気温氷点下の厳しい環境の中で行き場を失っていて、死者も出ているということです。