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船の燃料代も高騰…しらす漁「遠く行けず」

2021年11月5日 9:37
船の燃料代も高騰…しらす漁「遠く行けず」

■ガソリン代節約で…プリペイド増

4日発表された、全国のガソリンスタンドでのレギュラーガソリンの平均価格は、1リットルあたり168円70銭。値上がりは9週連続です。利用客からは嘆きの声が上がりますが、東京・世田谷区のガソリンスタンドでは、現金ではない支払方法が増えています。

ガソリンスタンド担当者
「当店ですとプリペイドカードをご購入いただきますと、最大で10円引きで給油できます。ガソリン(代)を少しでも抑えたい方は、購入されている方が多いです」

■軽油高騰…しらす漁、釣り船にも影

値上がりの影響は、海にも及んでいます。太平洋に面した鹿島灘を訪ねました。悲鳴を上げているのが、しらす漁がメインの漁師です。

漁師
「けっこう遠くへ(漁に)行けば、(漁船の燃料は)200リットルとか食うからね。そこらは難しいよ。計算してやらんと」

値上がりが続くのは、漁船の燃料である軽油も同じです。1度の航行で、多い時には数百リットル消費するため、今は燃料の節約で、遠くまで行くのを控えているといいます。

釣り船も打撃を受けていました。

鹿島灘漁業協同組合・長岡浩二組合長
「(釣り人が)3人、4人だと(利益が)油代(に消える)だけだからね。(釣り船を)やんない方が良くなっちゃいますよ。このまま燃料(費)がどんどん上がっていってもねえ、本当に困っちゃいます」

(11月4日『news zero』より)