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【独自】燕・高津監督を中山秀征が直撃

2021年10月31日 19:26
【独自】燕・高津監督を中山秀征が直撃

ヤクルトを2年連続最下位から6年ぶり8度目のセ・リーグ優勝に導いた高津臣吾監督を、息子同士が同じ野球チームだったことからプライベートでも親交のある中山秀征さん(日本テレビ・シューイチMC)がインタビューしました。

2年連続最下位からのリーグ優勝、まずはその舞台裏を直撃。

中山
「最下位からの優勝というのはすごいですね」

高津
「2年連続最下位だったので、選手が頑張ってくれたことが1番。でも“やはりやり返す”“なんとかしたい”という気持ちは常に持って戦ってきました」

中山
「今年のスワローズ高津監督はどういう姿勢でいこうかというのはありました?」

高津
「プレーする選手がどんな気持ちでグラウンドに立つか、どういう状態で勝負していくかが一番大事だと思っている。選手をできるだけいい状態でグラウンドに出してあげようというのは、みんなで言い合ってる」

選手を気持ちよくグラウンドに送り出すために、今シーズン高津監督が選手たちに言い聞かせていた“ある言葉”があるといいます。

中山
「“絶対大丈夫”。これは今年の流行語大賞だと思ってる」

高津
「ヒデさんの中でね。(自分は)基本的にはネガティブなんですよ。でも言い聞かせることで頑張ろうとか、それこそ“絶対大丈夫”と思いながら(現役時代は)ピッチングしてきた。それは監督になってもその気持ちは一緒です。みんな自信を持ってグラウンドに立ってほしいなっていう思いが強くてその言葉が出ました」

現役時代にヤクルトで活躍後、メジャーリーグ(アメリカ)、さらに韓国と台湾でもプレーした高津監督。その時に感じた“野球を楽しむことの大切さ”が今生きているといいます。

高津
「なかなかプロ野球の真剣勝負で楽しむことは難しいですけど、グラウンドに早く行きたいな、みんなとクラブハウスでワイワイとしながら行こうっていう状況でグラウンドに出せるかどうか、そこがすごく大事だと思います」

中山
「気持ちが重いまま本番突入するより、晴れやかな気持ちで入っていける」

高津
「今日もやってやるぞという気持ちで全員がグラウンドに立たせる状況・環境を整えたいと思います」

その指導で花開いたのが、本塁打と打点の2冠王を目指している4番の村上宗隆選手。2018年に2軍監督だった高津監督は、当時ルーキーだった村上選手の忘れられないエピソードを教えてくれました。

高津
「サードをプロになって初めてやったが、10球ファウルフライが飛んだら8球は捕れなかった。『フライは捕れない』、『ゴロは捕れない』、『捕れっても投げられない』。守備の三拍子が揃(そろ)っていました。でもバッティングはすごかった。入ってきた時から選球眼もいい、遠くに飛ばす力はありました。バッティングはすごいところからスタートしました」

中山
「それを補ってくことによって自信につながっていく」

高津
「だから(村上選手は)一軍であれだけ先頭立ってベンチで声出してってことができるのかなと思いますね。若い頃から一緒に二軍でやってきた選手が活躍するのはうれしい」

中山
「俺下手なんだよなって人は諦めちゃダメですね」

高津
「上手くなります。“絶対大丈夫”です」

さらに高津監督は、プライベートでも親交のある中山さんに、リーグ優勝で家族も大喜びかと思いきや、意外にも落ち着いていたことを明かしてくれました。

中山
「ご家族の優勝した時の反応はいかがでしたか?」

高津
「もちろん喜んではくれたんですけど、パッとしなかったかな」

中山
「いつも通り」

高津
「まあおめでとうみたいな。そのくらいですね」

そして優勝を決めた26日。その裏で起きた高津家の“ある事件”を教えてくれました。

中山
「勝って家帰った時、水浸しで怒られた」

高津
「めちゃ怒ってる。水浸し。シャワー出しっぱなしになって、ポタポタって…」

中山
「(監督が)犯人なんですね?」

高津
「犯人みたいですよ。僕なんでしょうね。僕しか使ってなかった。現場で怒って帰って怒られる(笑)」

最後に11月10日から始まる「クライマックスシリーズ ファイナルステージ」、そして11月20日からの「日本シリーズ」について語ってくれました。

高津
「こうやってヒデさんと楽しい時間過ごさせてもらっていただいていますが、絶対気を緩めてはいかんと思っています。今からすごく難しい道が待っているので、どうやって上り詰めるのか、あと二つなんとか勝ちたいなと思います」

中山
「最終的には日本一になって勝利の美酒を交わしたいですね」

高津
「ぜひ一杯奢(おご)っていただきたい。その時は(笑)」