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高梨沙羅「モノにできた」国内3連勝

2021年10月30日 19:52
高梨沙羅「モノにできた」国内3連勝

◇ノルディックスキー・ジャンプ 第34回UHB杯ジャンプ大会ラージヒル競技(30日 札幌・大倉山ジャンプ競技場:ヒルサイズ137m、K点123m)

スキージャンプのUHB杯(ラージヒル)が30日に行われ、高梨沙羅選手(25)が合計271.0点で優勝しました。

今大会は、北京五輪代表選考に関わるW杯(11月ロシアで開幕)前最後となる国内での試合。

高梨選手は、1回目にK点(123m)を越える134.5mを飛び、全体トップに立ちます。

2回目は安全を考慮し、飛びすぎを防ぐため、ほかの選手よりも2段以上低いゲートからのスタートになりました。これにともない、助走距離が短くなり、スピードも出にくい形に。

それでも高梨選手は、さらに飛距離を伸ばし、136.5mをマーク。2位以下の選手に大差をつけ、3年ぶりに優勝しました。

試合後、「2本ともすごくいい条件に恵まれた。向かい風だったのでしっかりモノにできたかなと思う」と語った高梨選手。

2回目のジャンプについては、久々に浮く感覚があったといい、「後半着地しようと思ったら、またさらにフーッと進むような感覚があった」と、今シーズン重点を置いてトレーニングしてきた、空中部分の取り組みに手応えを感じているようでした。

来月開幕するW杯、そして来年2月の北京五輪へ向けて、「この夏はすごくいいベースをつくれたかなという感触はあるので、しっかりそれを冬に向けてつなげられたら」と意気込みました。

高梨選手は今月22日の全日本選手権ノーマルヒル、24日のラージヒルに続き、国内3連勝となりました。

◇結果
1位 高梨沙羅:271.0点
2位 小林諭果:204.1点
3位 伊藤有希:195.9点