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眞子さんの記事“コメント非表示”に…ナゼ

2021年10月27日 0:46
眞子さんの記事“コメント非表示”に…ナゼ

有働由美子キャスター
「26日、眞子さんは文書の中で『私や私の家族、圭さんや圭さんのご家族に対する誹謗(ひぼう)中傷がこれからも続くのではないか』と記しました。誹謗(ひぼう)中傷に心を痛めてきたということを、眞子さんは強調していました」


■「眞子さま結婚」の記事、コメント欄“非表示”に

小野高弘・日本テレビ解説委員
「これに関して、ニュースサイトのヤフーニュースで起きていることがあります。日テレのニュース『眞子さま、きょう小室圭さんと結婚 会見へ』というタイトルの記事ですが、投稿されたコメントの数がおよそ9400件。記事を見て、これだけの人が意見などを書き込んでいるんです。コメント欄を見ようとすると、『違反コメント数などが基準を超えたため、コメント欄を非表示にしています』と、一切見られない状態になっているんです」


有働キャスター
「これは、ヤフーがそうしたということですか?」


小野解説委員
「そういうことなんです。こうした記事が他にも相次いだので、ヤフーに聞いたら、『誹謗(ひぼう)中傷にあたるようなコメントの数が基準を超えたため、表示しないようにした』ということです」


■誹謗(ひぼう)中傷対応…基準は?

小野解説委員
「これまでもヤフーは、誹謗(ひぼう)中傷対応をしてきました。例えば、不適切なコメントがあったら削除したり、不適切なコメントを何回も投稿するユーザーがいたらもう投稿できないようにするといった措置をとってきたりしたんです」

「先週から新たな措置もとり始めました。人工知能(=AI)が違反コメントを判定するんです。『違反』の数が基準を超えると、自動的にコメント欄自体を表示しない、全部見られないようにします」


有働キャスター
「どういう基準で誹謗(ひぼう)中傷と判断するんですか?」


小野解説委員
「ヤフーが基準にしているのは『不快感、嫌悪感を生じさせるような表現で他人を攻撃する投稿』や『モラルや配慮に欠ける批判や悪口、全否定的な投稿』などです」

「ただ、表現の自由がありますからね。ヤフー自身、『正当な批判』と『誹謗(ひぼう)中傷』の線引きが難しいので、『今後も慎重に進めます』と話しています」


■“不適切な表現”AIはどう判定?

有働キャスター
「落合さん、AIが不適切な表現を判定するということなんですが、どうやってやるんですか?」


落合陽一・筑波大学准教授(「news zero」パートナー)
「まず、古典的には単語ベースで登録するとか、最近のディープラーニングは優秀だったりするので、文章を入力すると、ある程度、悪口か批判かを判断するようなものは、比較的構築しやすくなっている気はします」

「例えば、身体的特徴とか出自や意味の無い悪口と建設的な批判の区別は、ある程度はAIでもつくと思います。最後は担当者がやるかやらないか決めるんでしょうけど。建設的な批判で、人のことを『バカ』とか『クソ』とか言うわけないじゃないですか。ただの無礼な文書がみんなの目にふれる必要も無いとは思うので、そういったことは『表現の自由』の掛け違いだと思います」

    ◇

有働キャスター
「どんな言葉を書き込むときも、必ずそれを読む相手がいるんだ、ということに最大限の配慮を払う必要があると思いますが、誹謗(ひぼう)中傷は許されないとして、眞子さんの結婚を心から心配していた方も多かったかと思います。思いを貫かれた2人ですからこれからは心穏やかに、どうかお幸せに、という気持ちでいっぱいです」

10月26日放送『news zero』より。