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岸防衛相「示威活動」中露艦艇ほぼ列島1周

2021年10月26日 14:04

中国海軍とロシア海軍の艦艇合わせて10隻が今月18日から23日にかけ、日本列島をほぼ1周したことについて、岸防衛大臣は「わが国に対する示威活動を意図したものだ」と指摘しました。

防衛省によりますと、中国海軍とロシア海軍のミサイル駆逐艦など合わせて10隻が、今月18日に津軽海峡を通過し、その後、日本列島に沿うように太平洋を南下、大隅海峡を通過しました。さらに21日には伊豆諸島の周辺海域で搭載ヘリコプターの発着艦が確認されています。

津軽海峡や大隅海峡は国際的な航行に利用されており通過は認められていますが、中ロの艦艇が一体となって航行するのが確認されたのは初めてです。

岸防衛大臣は26日の会見で、「我が国近傍において10隻もの艦艇により軍事演習を行いながら、我が国を周回する形で航行したことは、わが国に対する示威活動を意図したものと考える」と述べ、警戒感を示しました。

一方、茂木外務大臣は会見で、外交ルートを通じ、中国とロシアに対して「重大な関心を持っている」と申し入れを行ったと明らかにし、引き続き注視する考えを示しました。