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高梨沙羅「鶴みたいに私も飛べるように」

2021年10月21日 20:07
高梨沙羅「鶴みたいに私も飛べるように」

◆ノルディックスキー・ジャンプ 全日本スキー選手権ノーマルヒル(22日=札幌・宮の森ジャンプ競技場)、全日本スキー選手権ラージヒル兼NHK杯(24日=札幌・大倉山ジャンプ競技場)

スキージャンプの高梨沙羅選手が全日本選手権を控えた21日、取材に応じました。

公式練習の予定だったこの日は、強風の影響で中止となりましたが、新たなヘルメットをお披露目。

いつも練習している中で見えているものをデザインに取り入れたと、鶴や山岳風景などが描かれ、青とシルバーの部分でデーゲームとナイトゲームをそれぞれ表現しています。

そのこだわりのヘルメットで臨む五輪シーズン。高梨選手は「大きく羽ばたく鶴みたいに、私も飛べるように頑張りたい」と意気込みを語りました。

▽以下、高梨沙羅選手コメント

――いよいよ五輪シーズン始まりますがどんな思い?

(北京五輪まで)あと100日をきったというところで、きょうは残念ながら風の影響で飛べなかったですけど、(22日、24日と)全日本選手権が続いて、日本では3試合続くのでそこに向けてまず調整していきたいと思います。

――いつものシーズンと違うと感じる部分は?

いよいよだなという感じではあるんですけど、自分の中ではまだまだやることはたくさんあるので、そこをしっかりつなげて五輪に向けて準備をしていきたいと思います。

――いまのコンディションは?

世界のレベルも上がってきていて、日本のレベルも引き上げられている中で戦うことで、自分も刺激をもらって練習と試合をできています。すごくいい環境でトレーニングをさせてもらえている実感があるので、夏場、秋とベースをつくってきたものを冬に向けて、うまくつなげられる試合になったらと思います。

――今季、新調したヘルメットはどういうデザインに?

どれも自分のいつも練習している中で見えているものなんですけど、山岳だったり風を。ジャンプは風に密接したスポーツなのでそれを入れてもらって、その中に日本の象徴でもある鶴を入れた。

――新しいヘルメットかぶって臨む大会への決意は?

デーゲームでもナイトゲームでも大きく羽ばたく鶴みたいに、私も飛べるように頑張りたい。

――北京五輪シーズンでの全日本選手権はどういう位置づけ?

サマーのレールなので、冬とは若干感覚が変わってくるんですけど、ベースをつくる期間は終盤になっているので、ここで自分のやるべきことに集中して、いい内容でまとめられたら冬にもつながっていくと思う。自分の中では冬に向けての弾みというか、つなげていきたい試合だと思っているので、気を引き締めて臨みたいと思います。

――どんなジャンプを見せたい?

まだ自分のジャンプは成功してないけど、間違いなく成長してきていると思う。

日本で飛ぶ機会は年々少なくなってきているので、まだまだ(新型コロナが)大変な状況の中で試合をさせていただけるうれしさを見ている人にも伝わるパフォーマンスをしたい。

※高梨選手の“高”ははしごだか