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【箱根予選会展望】復活目指す常連校・強豪

2021年10月21日 18:05
【箱根予選会展望】復活目指す常連校・強豪

第98回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)予選会が、23日に陸上自衛隊立川駐屯地で開催されます。戦いは年々激化しており、強豪校や常連校と呼ばれる大学でも苦戦を強いられることがあります。今年、本大会へ復活を目指す大学を紹介します。

■中央学院大学

昨年の予選会でトップ候補と目されていた大学の1つが、箱根駅伝21回出場の常連校・中央学院大学でした。大会直前で主力にケガ人が出るなど不安要素はあったものの、予選通過は確実視されていました。しかし結果は12位。第79回大会から続いていた連続出場も「18」で途切れました。

今季は、前回の箱根駅伝で関東学生連合チームの一員として走った小島慎也選手が3年生でキャプテンに就任。また、ユニホームを一新するなど心機一転し、箱根路に返り咲くために再スタートを切りました。

チームは春先から好調で、4年生の栗原啓吾選手は、10000mで中央学院大学記録(28分03秒39)をマークするなど、エースとしての存在感が光ります。ルーキーも、吉田礼志選手と堀田晟礼選手が即戦力として活躍を見せてきました。そして6月の全日本大学駅伝関東選考会では、小島選手と武川流以名選手の3年生コンビも快走を見せ、6位で本大会の出場権をつかみました。

しかし、前半戦は順調だったものの、現状は「チーム状態があまり良くありません」と川崎勇二監督は言います。主力の1人・武川選手がケガで予選会にエントリーできず、キャプテンの小島選手も夏前からのケガを引きずり、万全な状態ではありません。2年ぶり22回目の出場へ、暗雲を払い除けることはできるでしょうか。

■上武大学

第85回大会に初出場して以来、11年連続で本大会に出場してきた上武大学は、この2年間は予選会で13位、14位と苦杯を喫しています。集団走を得意とし、予選会では堅実なレース運びを見せてきましたが、昨年は高速レースに対応できず、2年連続で予選敗退に終わりました。

「以前は“守るレース”で通過できましたが、この駐屯地の高速コースでは“勝ちにいくレース”をしないと通過できない」と近藤重勝監督が言うように、今季は練習のペースを上げるなどして予選会に備えてきました。

本大会を走った選手は全員卒業してしまいましたが、前回の予選会で個人14位と好走した村上航大選手(3年)を軸に、3年ぶりの予選突破を狙います。

■筑波大学

箱根駅伝第1回大会を制した東京高等師範学校を前身とする筑波大学は、2011年に箱根駅伝復活プロジェクトが立ち上がり、前々回は実に26年ぶりに本大会出場を果たしました。しかし、昨年の予選会は、通過ラインの10位までわずか18秒差の11位に終わり、連続出場はなりませんでした。

昨年度まで主力だった選手が多数卒業しましたが、夏を前にトラックで好記録が続出し勢いが出てきました。また、9月の日本学生陸上競技対校選手権大会では、前々回の箱根駅伝で7区を走った杉山魁声選手(4年)が5000mで5位に入る健闘を見せました。

3人いる箱根駅伝経験者の1人で、10000mとハーフマラソンでチームトップの記録を持つ岩佐一楽選手(3年)がケガでエントリーできなかったのは大きな痛手ですが、杉山選手やスピードランナーの小林竜也選手(3年)を中心に2年ぶりの箱根路を目指します。

■復活を期すかつての優勝校や伝統校

かつて総合優勝を果たしている大学も、予選会では苦戦を強いられています。

本大会出場50回、総合優勝4回の大東文化大学は、2年連続で予選会敗退に終わっています。今季はチーム初の留学生となるピーター・ワンジル選手が入学。また2年生の久保田徹選手がエース格に成長するなど、チームの底上げも進んでいます。

総合優勝12回を誇るのが日本大学。前回の予選会は18位に終わり、3年ぶりに敗退しました。今季は小川聡氏が駅伝監督に再度就任し、巻き返しを図っています。前回予選会でチーム2位の小坂友我選手(4年)、主力の1人・松岡竜矢選手(3年)がメンバーから外れましたが、チャールズ・ドゥング選手(3年)、樋口翔太選手(3年)がチームを引っ張ります。

2006年の第82回大会で劇的な初優勝を果たした亜細亜大学は、この11年間予選敗退に終わっています。佐藤信之監督、佐々木悟コーチと、オリンピックにマラソンで出場した2人が指導に当たり、復活を目指しています。

他にも、慶應義塾大学や立教大学といった伝統校が、箱根駅伝復活に向けて強化を進めています。慶應義塾大学は昨年の予選会を走った多くの選手が残り、立教大学は1、2年生主体の若いチームで挑みます。昨年は、それぞれ19位、28位という結果でしたが、今年どこまで上位争いに食い込めるか、注目です。

出場41校がわずか10枚の切符を目指す箱根駅伝予選会は、23日、午前9時35分スタートです。