中国軍は１７日、談話を発表し、アメリカ軍とカナダ軍の艦船が１５日に台湾海峡を通過したとして「結託して台湾情勢をかき乱している」と激しく批判しました。

中国軍で台湾方面を管轄する東部戦区の報道官は１７日、アメリカ軍のミサイル駆逐艦「デューイ」とカナダ軍のフリゲート艦「ウィニペグ」が台湾海峡を通過したため、海空の兵力を動員して警戒にあたったと発表しました。

その上で、「アメリカとカナダは結託して挑発し、情勢をかき乱し問題を引き起こしている。台湾海峡の平和と安定を著しく脅かした」と非難するとともに、「あらゆる脅威や挑発に断固対抗する」と対決姿勢を見せました。

中国軍は、今月に入り台湾の防空識別圏に多数の戦闘機を進入させるなど軍事活動を活発化させていて、台湾をめぐる米中双方の駆け引きが激しくなっています。