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選挙でどう選ぶ…「賃上げ」各党の公約は?

2021年10月15日 1:02
選挙でどう選ぶ…「賃上げ」各党の公約は?

いよいよ事実上の選挙戦に突入したわけですが、選挙で「どう選んだらいいの?」という人が多いのではないでしょうか…。

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■私たちの「給与」現状は?正規・非正規、男女“格差”も

小栗泉・日本テレビ解説委員
「14日、注目していくのは、ずばり私たちの『給与』です。まず、現状を見ておきましょう。民間の平均給与の推移ですが、1997年には467万円だったのが、リーマンショックの影響で大きく下がりました。そのあと、アベノミクスによる景気回復で少しずつ戻ってきたのですが、今は433万円となっています。ただ、これは非正規や高齢者の再雇用など、働き手を増やしてきた結果の平均額になります」

有働キャスター
「なかなか景気の実感を感じられないというのは、これを見てもわかりますね」

小栗解説委員
「格差もいろいろ浮き彫りになっていまして、正規の平均給与496万円に対して、非正規は176万円とおよそ320万円の差があるほか、男女別で見ると、男性の平均給与は532万円であるのに対して、女性は293万円と、240万円近くの差があります。これが実態なのです」

有働キャスター
「本当に大きな差ですし、ではこれを各党はどうやって上げようとしているのか、というところですよね」

■「賃上げ」各党の公約は?“目標金額”などに各党のカラー

小栗解説委員
「各党の公約を並べて見てみましょう。例えば自民党は『賃上げに積極的な企業に対して、税金の面で支援を行う』、そして立憲民主党は、同じ価値の仕事をすれば同等の賃金が支払われる『同一価値労働・同一賃金の法制化を目指す』としています。それから野党の複数の党があげているのが、全国平均で時給930円の最低賃金を引き上げるということです」

有働キャスター
「これは、アルバイトやパートも含めた、働く人すべての賃金ということですね」

小栗解説委員
「その時給を1000円や1500円に引き上げる目標を、各党が掲げています。賃上げというゴールは同じですが、目標とする金額やアプローチには、各党のカラーが出ています」

10月14日放送『news zero』より。