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ようやく秋到来も… 夏野菜に“異変”

2021年10月12日 19:21
ようやく秋到来も… 夏野菜に“異変”

12日の関東地方はほとんど気温が上がらず、涼しい1日となりました。農家では秋の訪れを歓迎する一方で、夏を代表する野菜に異変が起きていました。

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暑かった11日から一転。

記者(東京・浅草 午前11時すぎ)
「上着を着ている方が目立ちます」

涼しく秋らしい1日となった東京都心。

浅草を訪れた人
「半袖だと寒そうだったので、ちょっと羽織れるものを1枚羽織っていこうかなと」

浅草を訪れた人
「10月入ってしばらく暑かったので、ようやく秋に入ってうれしい」

最高気温が29.3℃まで上がった11日は半袖姿の人などが目立ちましたが、12日の最高気温は11日より5℃以上低い23.8℃となり、長袖やアウターを着た人の姿が目立ちました。

記者(午後1時ごろ)
「午後1時前の浅草です。突然雨が降り出しました。みなさん傘を差して歩いています」

さらに雨も降り、日中になっても気温はほとんど上がりませんでした。

この気温の変化で飲食店にも変化が起きていました。キッチンで作られていたのは、揚げ餅を使ったスープです。

浅草 よ兵衛 名取駿さん
「きのうまでは氷を削っていたので、違和感を感じますね」

11日まではかき氷をメインに販売していたこのお店。涼しくなった12日から冬のメニューであるアツアツのスープの販売を始めました。

冷えた体を温めたいと早速注文した人は…

スープを注文した人
「ポカポカして、雨降ってきてたので外寒かったんですけど、温まってきました」

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東京・練馬区で育てられていたのは練馬大根です。

すずしろ農園 渡戸章さん
「大根や白菜はある程度、温度が下がってきた方が成長がいい」

11月下旬に収穫を迎える秋野菜の練馬大根にとって暑さは大敵で、適度な涼しさが必要だと言います。

すずしろ農園 渡戸章さん
「この温度でいけば作物はどんどん大きくなります」

一方で、暑さが長く続いたことで異変も起きています。

すずしろ農園 渡戸章さん
「実もいっぱいなっている。考えられない」

立派に育った夏野菜のナス。例年は9月ごろには終了するキュウリやナスなどの夏野菜がいまも育ち続けていて、販売もしているといいます。

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関東地方では13日も雨が降り、肌寒い1日になりそうです。