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ノーベル経済学賞 米経済学者3人に決定

2021年10月11日 18:59

今年のノーベル経済学賞が日本時間11日午後7時頃に発表され、アメリカの経済学者3人の受賞が決まりました。日本の受賞はなりませんでした。

今年の経済学賞の受賞が決まったのはカリフォルニア大学バークレー校のデイビッド・カード氏、マサチューセッツ工科大学のヨシュア・アングリスト氏、スタンフォード大学のグイド・インベンス氏の経済学者3人です。

選考にあたったスウェーデンの王立科学アカデミーは受賞理由について、「自然実験」と呼ばれる“意図しない実験”から結論を導く手法を確立するなど労働経済学の分野での貢献を評価しています。

例えば、最低賃金を引き上げても必ずしも雇用が減るわけではないといったことが、“意図しない自然な実験”から導き出されることを示したということです。

3人の研究は、“自然実験”が知の宝庫であることを示し、因果関係を解明する能力を大きく向上させ、社会に多大な利益をもたらす結果となったとしています。

これで今年のノーベル賞は全ての賞の受賞者が決まりました。

今年、物理学賞にはプリンストン大学の真鍋淑郎さんが選ばれています。

授賞式は、12月にスウェーデンで開かれますが、新型コロナウイルスの影響で受賞者は去年と同様、それぞれの国でメダルや賞状を受けとることになります。